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6話 ページ8

紫織「つまり、本当に何も分からずあの鬼を殺したと言うのか?」



『追い掛けられて命の危険を感じたから殺したんです、愉快犯じゃない』



紫織「いや、それは正解だよ。奴らは人の血肉を喰らい生きる醜い生き物…奴らが生きているだけで今日も…この先も、大切な人を失ってしまう人達が居る」





出された食事をいただきながら会話をする。

キャンベルさんは終始無言で食事をしている、箸の持ち方分からないって顔してたから教えたが覚えるのが本当に早かった。この男金さえ積めば何でもやるだけある。自分より便利屋向いてんじゃない?



臥竜岡さんによると、どうやらあの鬼と言う存在の主食は人間らしく。異常な力などを手に入れるがその代わり陽の光に弱いと言う。故にあの様な陽の光が通り辛い森の奥に居る鬼も居るとかで…自分は無意識に防衛本能を発揮し、奴が陽に当たる様に括り付けていたんだな。





紫織「私は元々鬼殺隊だった…」



『鬼殺隊?』



紫織「鬼を滅す力を持つ者達の事だよ。この隊服はその時の名残りで着てしまう…今はもう着ても無意味なものだ、普段は着物を着ているが今日は無意識に着てしまっていて…その時たまたま鬼の気配がした気がして外に出たら君達が居た」



ノートン「森の中に鬼が居るかもしれないって思いながら森の中に住んでいるんだ、鬼殺隊?を辞めてからも」





今まで黙っていたキャンベルさんがそう言えば、君は痛い所を突くな、と臥竜岡さんが眉を顰めた。





紫織「この家は私の師範が使っていた家だったんだ…私が鬼殺隊を辞める前に彼は亡くなってしまったが、私は長年過ごしていたこの家を破棄したくなかった。

それに、森の中だけじゃなく街にも鬼が出る事はある。それならばここでこの家を守りながら稀に鬼を狩れば良い…と、そう思ってね」



『なるほど』



紫織「…私の身の上話はこの辺にしておこう。君達に一つ提案があるんだが…」





彼の言葉に目を向ければ、彼は少し目線を下げた。何を言おうとしているか分かってしまった為に、少し止めたくなった。

その言葉を聞く前にこの家を出たい。しかし今出た所でどうしようもない。行く場所なんてないのだから…せめて荘園主から手紙が来るまでは何も出来ない。



ああ…グランツさん。荘園主からの手紙をお届けください…





紫織「君達、鬼殺隊に入る気はないか?」





ほら、嫌な話だった。帰りたいよ、本当に。

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虹希(プロフ) - よくねたしおさん» ありがとうございます〜!更新ゆっくりになるかもしれませんが書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします!✨ (6月22日 16時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
よくねたしお - 好きです!!応援してます! (6月22日 12時) (レス) @page6 id: a2762c3708 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虹希 | 作成日時:2023年6月21日 3時

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