2話 ページ4
『ここが罪の森だったらもっと走りやすかった気がする』
ノートン「森は森でも見た事のない森」
『ってなーんだ！』
ノートン「この森だろうね。ふざけてる暇があったら便利屋の本業発揮したら？」
『便利屋を何だと思ってます？ああ言うのを倒せるとでもお思いで？確かに普段はスタンする事もありますけどあれはチェイス補助にチェンジした時にですね…』
ノートン「だから、それだよ。今制限がないなら何かしら出来るんじゃないの」
キャンベルさんの言葉に一理あると頷いた。でもそれならキャンベルさんも一緒にやってくれれば良いのに。
その場で勢い良く止まり後ろを振り向けば、突然止まった事に驚いた様子だった奴は直ぐにニヤリと笑った。諦めたとでも思ったのだろう、自分達に諦めなんて言葉ないも同然だと言うのに。
『良いもの見っけ』
ノートン「凄い事起こりそうだね」
キャンベルさんが木の上によじ登ったのを見た後に、近くにあった木の根を引っ張る。筋力強化、一気に根っこまで引っ張りきる事が出来た。
その木をぶんぶん振り回した。次にニヤリと笑うのは自分の番だった。
『せー…のっ！！』
振り回した木は奴の首に回る。そのまま首を絞め、持ち上げる。呻き声を上げてはいるのに死なない辺りおかし過ぎると思う。
これがもし人間だったらすみません、でも先に命を狙って来たのはあっちだから許して欲しいものだ。
キャンベルさんが乗っていない方の木に吊り上げ、手足も縛って身動きを取れなくする。何気酷い事をしている気もするが、とりあえず自分達に襲いかかるのは無理だと言う状況を作るしかなかったのだ。
何と言うんだろうか、正当防衛？にしては過剰防衛になっているかもしれないけれど。
ノートン「…さすが便利屋さん」
『褒められても嬉しくないですよ、全く…て言うか今って夜でしたっけ？日が昇りそう』
ノートン「夜は夜でもそんな時間ではなかった気がする。本当にこれは一体何なの？」
『自分に聞かないでくださいよ、貴方と全く同時にここに放り出された可哀想な女の子ですよ』
木から飛び降りて来たキャンベルさんは、地面に着地した後近くのキノコを取って首を傾げた。これ食べれる？って事だと思う。知るか。
便利屋は何でも知ってる屋ではないのである、様々な事が出来ようがそれまでには苦労があってだな…って言っても聞かないだろうから言わないが。
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虹希(プロフ) - よくねたしおさん» ありがとうございます〜！更新ゆっくりになるかもしれませんが書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします！✨ (6月22日 16時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
よくねたしお - 好きです！！応援してます！ (6月22日 12時) (レス) @page6 id: a2762c3708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹希
| 作成日時：2023年6月21日 3時
