15話 ページ17
ノートン「ストップ」
錆兎「？キャンベル、どうし…」
ノートン「それ以上はこの子が病んじゃうからお礼言わないで」
そう言いながら腕で自分の顔を抱き、隠してくれるキャンベルさん。彼も同じ立場だったら居た堪れなくなっていたのだろう。自分とキャンベルさんは似ている所がある、例えば…純ではない所。
戦略的に人を見捨てる事が出来るのは、荘園に長い事居るからなのだろう。きっと彼を助けられないと踏んでいれば助けなかった、そもそもキャンベルさんはそれが彼の仕事ではないと言う様に助けようともしていなかったほどだ。自分も本当は見捨てても良いと思っていた、…なんて、今更言えないが。
キャンベルさんの胸元にグイグイと顔を押し付けていれば、痛いと言いながらも軽く頭をぽんぽんと撫でてくれた。
ノートン「じきにあの女の人も来ると思うし、涙を拭いた方が良いと思うよ。僕達にはもう構わなくて良いから」
錆兎「だが…」
ノートン「いつお別れになるかも分からない相手と仲良くなった所で無意味だろ」
言い方があれだな、今の人によっては多分いつ誰が死ぬか分からないんだからって意味に捉える気がする。多分キャンベルさんは自分達がいつ荘園に戻るか分からないからって意味で言っていたのだとは思うけれど。
とりあえず錆兎くん達から離れた。近くにいない事が分かってから顔を上げれば、面倒をかけるなと軽く頭を叩かれた。
普段なら言い返すが、今回は助けられてしまったから何も言い返さないでおいた。…ここに一緒に来たのがキャンベルさんで良かった。エリスさんとかクラークさんだったら完全に狂ってたと思う。
…否、クラークさんは余計な事は言わないか…
ノートン「僕が君の捻くれ仲間で良かったね」
『いや言い方ぁ…』
ノートン「実際あんな目で見られたらいつでも見捨ててやるって言い辛くて面倒でしょ。この先の任務で会ったとして、彼らを助けるとは限らないんだから」
『そうなんだよなぁ』
何が何でも助けてやるとかそう言う風に思うほど人が出来てもいないから。
ノートン「君、意外と見捨てするしね。ハンター次第だけど」
『無駄に粘着に入るハンターいますからね…』
ノートン「僕がハンターだったら君が来た途端に嫌になって投降するけどね」
『そこまで嫌がらなくても良いのに』
確かにハンターからすれば厄介な能力持ちかもしれないが。
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虹希(プロフ) - よくねたしおさん» ありがとうございます〜！更新ゆっくりになるかもしれませんが書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします！✨ (6月22日 16時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
よくねたしお - 好きです！！応援してます！ (6月22日 12時) (レス) @page6 id: a2762c3708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹希
| 作成日時：2023年6月21日 3時
