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14話 ページ16

そんなこんなで二日が経った。

三人で…まあ錆兎くんは特には戦っていないが、自分とキャンベルさんは強いので藤襲山の鬼のほとんど、何なら全てを殺した。やはり強いと思う。褒めてくれ。





錆兎「…この後も最終選別の後の話があるが、その前に…」



『うん?』



錆兎「義勇は何処だ?」





独り言の様にそう言いながらみんなが集まっている方へと歩いていく。それを遠目に見ながら、誰を探してるんだろうと考える。



…そう言えば、仮面をつけていたのは一人じゃなかった。もしかして、一緒に来た人が居たのだろうか。最終選別中にはぐれてしまった…と言う所だろうか。

…否、あの正義感の強い少年の事だ。きっとはぐれたのではなく、助けたのだろう。危うい所を助け、休ませた…かな。





錆兎「義勇!」





錆兎くんがそう言った直後、黒髪の少年が錆兎くんに駆け寄り抱き着いた。





「錆兎!!良かった、良かったッ、無事で…みんなが変な噂をするから怖かったんだっ!」



錆兎「…すまない、義勇。実際俺一人だったら死んでいた…助けてくれた奴らが居るんだ。あいつらが居なければ、俺はきっと間違いなく死んでいた」



「!」





なよなよしてんなぁとかは考えないでおこう。自分の周りの男達が強すぎるだけなのだ、多分。

…いやカールさんとはグランツさんは比較的…って比べるな比べるな。性格が悪いぞ、自分。キャンベルさんとかエリスさんが男前過ぎるだけだ。前のめりにハンターに喧嘩売りに行く事が良い事な訳がないのだから。



…まあ自分もよく前のめりにハンターに喧嘩売ってたんだけどね…





「誰が助けてくれた…?」



錆兎「あいつだ」



「!あの、」



『…ん??』



「錆兎を、…助けてくれて、ありがとう」





純粋で、綺麗な笑顔にお礼を言われた。そのせいで息が止まりそうになった。

何故そんな顔でお礼を言われなければならないのだろう。自分はお礼を言われるほど綺麗じゃない。綺麗になる為に人を助けた訳じゃない。通りがからなければ、きっと、死んだと聞いても平気な顔で『へぇそうなんだ』と言ってしまっていただろう。

彼がどんな人だったとか、死んだ理由とか、どれだけ慕われているとか…そんな事も何も考えずに、『自分には関係ないから』と、割り切ってしまって居たに違いない。



…やめてよ、お礼なんて。



人を殺す事すらする自分に、お礼なんて言わないで。

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虹希(プロフ) - よくねたしおさん» ありがとうございます〜!更新ゆっくりになるかもしれませんが書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします!✨ (6月22日 16時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
よくねたしお - 好きです!!応援してます! (6月22日 12時) (レス) @page6 id: a2762c3708 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虹希 | 作成日時:2023年6月21日 3時

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