12話 ページ14
「…一体、何者だ…？」
『ん？』
退治も終わったしまた藤襲山巡回でも始めるか〜と背伸びをしていた時。仮面の少年は問い掛けてきた。…と言ってもまあ、仮面は既に壊れていた為に外しているのだが。
お腹が空いて来たんだよなぁ、なんて考えている時に聞かれたのだ、思考も上手く働かない。
…その辺の野草に食べれるものってあったっけ。
「見た事も聞いた事もない呼吸だった」
ノートン「教わったものを使いやすいものに変えたんだよ、この子」
「…そんな事を…そうか、派生の呼吸…。…とにかく、助かった。あのままだったら俺は確実に死んでいただろう。助けてくれてありがとう」
『ここで会ったのも何かの縁って奴ですからね、通りがかった縁で助けただけなんで感謝とか要りませんよ。キャンベルさんお腹空いたから食べれそうな野草採りましょ』
ノートン「君、キノコは引いて見る割に野草は平気なの何？どう言う事？」
そもそもこの辺は血がかかってるから…と言いながら少し離れた場所に屈んで草を採り始める。この人は結構物知りだ、確か生まれた階級は高くないから学校とかは行ってない筈なのに。
…ちなみに、日本での文字の書き方は臥竜岡さんに教わった。何故キャンベルさんが日本語を話せるのかは分からないけれど、まあコラボなら理解出来るしバグだとしたら荘園では他国語も分かる様な仕様だったからそれも理解出来る。
「待ってくれ、…ぁ、」
『大丈夫ですか、君』
フラっとしながら此方に歩み寄って来るものだから支えれば、彼はありがとうと言葉を漏らす。
錆兎「俺は…錆兎。あと二日…もし良ければ俺も一緒に行動しても良いか。鬼の大半は俺が滅したが、残っていた場合…」
『あれ？遠回しに守ってくれって言われてる？』
錆兎「…すまない。俺は今ここで死ぬ訳にはいかないんだ…親友を置いて来てしまったし、鬼に家族や平和を奪われた人達を救いたい」
ノートン「あの鬼に殺されそうになってる程度じゃあ無理だと思うけどね」
『キャンベルさん空気読んで。…まあ良いですよ』
多分この子は、あの鬼に会う前にたくさんの人を救ったんだと思う。それが結果的に刀が折れる原因になってしまったのだろう。
あと二日くらいなら平気だ、例えどれだけの鬼が襲って来ようとも倒し切る事が可能だと思っている。自分は案外、自分の力に自信があるのだから。
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虹希(プロフ) - よくねたしおさん» ありがとうございます〜！更新ゆっくりになるかもしれませんが書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします！✨ (6月22日 16時) (
レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
よくねたしお - 好きです！！応援してます！ (6月22日 12時) (レス) @page6 id: a2762c3708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹希
| 作成日時：2023年6月21日 3時
