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11話 ページ13

「何だ貴様!!鱗滝の所のガキではないな!!」



『ヘイキャンベルさん、鱗滝とは誰だい』



ノートン「さあ」



「俺達の育手だ…」





ああ、なるほど。納得しながら仮面の少年を見る。…あら、仮面が壊れかけている。折角素敵な仮面なのに。

残念だね、と思いながらとりあえずその場に置いた。





「鱗滝のせいで俺は何年もここに居る!!だから鱗滝の所のガキどもを大勢喰らって来た!!その厄除の面が目印になってるからなぁ!!」



「貴様っ…」



「鱗滝のやった厄除の面のせいで鱗滝のガキどもは全員死ぬ!!自分のせいで死んでると知ったらあいつはどう思うか…」



『どうしようキャンベルさん、こいつ生かす価値が本当にないと思ってしまうのだけど』



ノートン「元々こうやって対峙して生かしておいたらシオリに何言われるか分からないでしょ」



『それもそう』





じゃあ仕方ないな。前に出ようとする少年の肩をポンと叩きながら前に出れば、少年は「俺がやる!!男にはやらねばならない時がある!!」とか言い始めた。キャンベルさんその子どもお願いします。

言わなくても伝わったのか、キャンベルさんは呆れた様に息を吐きながら彼を連れて自分から少し離れた。





『えーっと、弁明があるなら聞いてやらん事もない』



「弁明?それが全てだ!!」



『ふーん、じゃあ今までも多くの人達をそんな私怨の為に殺して来たと』



「殺して喰った、それが鬼だからな!!」





…聞いていた通りではあるけれど、やはり。



…これを聞くと確かに、醜くも感じると言うか。



分からない、人間にもそう言う奴は居るから。…そう、実際に居るのだ。そして、自分の職業は「便利屋」だった。依頼された事は基本的にやった。何でも屋とは違うと豪語しておきながら、何だかんだ基本的な事はして来た。

故に、受け入れられる様な「そう言う仕事」もしていた。





『うん分かった、もうそれ以上生き恥晒さなくて良いよ。とっとと死んであの世で罪を償ってから生まれ変わってね。来世で会えたら、まあ仲良くしてあげる』



「何を言って───」





不快な事が嫌いなのは誰だって同じだろう。



これ以上不快な言葉を聞きたくない。キャンベルさんはこう言う発言平気なのだろうか、自分は好きじゃない…まあそんなの個人の勝手な感情なのだけどね。

刀を抜き、静かに告げる。





『全集中・空の呼吸…壱ノ型・空空寂寂』

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虹希(プロフ) - よくねたしおさん» ありがとうございます〜!更新ゆっくりになるかもしれませんが書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします!✨ (6月22日 16時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
よくねたしお - 好きです!!応援してます! (6月22日 12時) (レス) @page6 id: a2762c3708 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虹希 | 作成日時:2023年6月21日 3時

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