10話 ページ12
『ずっと思ってたんだけどさぁ』
ノートン「何?」
『鬼殺隊ってつまり特質とかのないただの人間がなってる訳でしょ?その割には強いしよくやってると思わない?自分は久しぶりに人間に感心していますよ』
ノートン「まあ僕達は元の能力を含めそれが特質になっているから戦える所はあったしね…今もそれが使えるからこそこうしてここに居るからそう思ってもおかしくない、か。
でも言い方が少し捻くれてるよ、君は相変わらず人が好きじゃないんだね」
『カールさんと違って恐怖症じゃなくてただ単に嫌悪感ですからねぇ…』
手のたくさんある鬼と仮面を被った少年が戦っているのを少しだけ離れた所から見ながらキャンベルさんと会話をする。
あの少年、強いには強いが刀が摩耗していないだろうか。遠くから見ていてもいつ折れてもおかしくない様に見えるのだが。自分達は臥竜岡さんから刀を折るなと強く言い聞かされているが、彼はそうじゃないのだろうか。
さて、いつ頃邪魔をしようかな。そう思っている矢先、その時は訪れた。
彼の刀は折れ、その隙に手のたくさんある鬼は彼の頭を潰そうとしたのだ。その瞬間がまるでゆっくりに見えているくらい、自分はここに来てから身体能力が上がった。元々見える方ではあったけれどね。
『うわ〜えげつない折れ方してるなぁ、臥竜岡さんだったらこれを見てなんて言うかなぁ。貴方をここに行かせた人は刀折るなって言わなかったんですかねぇ』
「「!!!!?」」
キャンベルさん以外の、つまり仮面の少年と手のたくさんある鬼。二人…人??まあ良い、とにかく二つの驚く声が聞こえて来たが、それもそうだろう。
殺される寸前だった少年を自分は捕まえ、小脇に抱えているのだから。ちなみに右脇である、左手には彼の刀がある。酷い折れ方だ、全く。
「お、お前、いつの間に…!」
『これって鬼どのくらい倒したらなるの?自分十三倒したけど全然ピンピンしてますが』
ノートン「君が異常なだけでしょ」
『キャンベルさんだってそうの癖に〜』
ノートン「君は異常、僕は才能」
『うっわ腹立つ〜』
腹立つなぁと舌を出していれば、後ろから手のたくさんある鬼が叫んでいるのが聞こえた。
…まあ、臥竜岡さんの言う事は分かるよ。人を楽しそうに殺す鬼に生きる価値を感じない。快楽殺人犯が死ぬべきなのと同じと言った所だろう。
あいつには、生きる価値を感じないな。
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虹希(プロフ) - よくねたしおさん» ありがとうございます〜!更新ゆっくりになるかもしれませんが書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします!✨ (6月22日 16時) (レス) id: 2482e00544 (このIDを非表示/違反報告)
よくねたしお - 好きです!!応援してます! (6月22日 12時) (レス) @page6 id: a2762c3708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虹希 | 作成日時:2023年6月21日 3時