煌めく君に恋をした

反抗期 ページ39

ルルside
テスラ「…………………フハ、アハハハハハハッ！」

ルル「に、兄さん！？」

テスラ「喜べよ、兄弟！どうやら俺らのかぁいい弟は反抗期らしい」

ケラケラと笑うテスラ兄さんを後目に僕はノアの方を見た。

ルル「……………この度は我が愚弟が申し訳ありません。此方の教育が怠ったために…………」

ノア「……………………………いや、こっちも悪い。彼奴の心に無理やり入ろうとした」

互いに頭を下げる。

テスラ「ノア！そんなくだらねぇ理由で頭なんて下げんなよ！反抗期だ、反抗期！お前だって知ってんだろ？彼奴が誰かに反発すんのは初めてなんだ、怒る事も初めてだからどうすりゃいいか分かんねぇんだよ。お前のとこに居た時もそうだったろ」

テスラ兄さんはそうノアに言った。

ルル「テス兄」

テスラ「なんだ？違うと言いたいのか？」

ルル「…………………テスラ兄さん、いえ、兄様。分かっているのでしょう？あれはAでは無く」

僕がそう言うと兄様の顔からは笑顔が消えていった。

テスラ「何が言いたい？」

兄様の殺気が僕に向く。

けれど僕は兄様に言葉を続けた。

ルル「あれはAではありません。おそらくは“ドナ”では」

テスラ「ふざけんな。あれは“エキドナ”じゃねぇ。あれはAだ」









？？「成程。それが貴方なりの“大切な(かぁいい)兄弟”を我らが神から護る方法ですか？」

テスラ「ハッ！牧師様は相変わらず“お堅い(面倒臭せぇ)”な。なぁ？アンバー牧師様？」

アンバー「久しぶりに会ったと思えばまたそれか？」

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