【HQ】普通の人には分からないよ…【男主】

３話 ページ4

A『ねぇ、そこにいる人。何してるの？』

??｢えっと、その猫に触りてぇけどすぐ引っ掻かれるから近寄れねぇ。｣

A『ふ〜ん。でも、そうしてる方がもっと威嚇されるよ？』

??｢ど、どうしたらいい？｣

めんどくさ。ググって調べろや。

A『……………ハァ、こっちに来て。』

手招きするとすぐに近付いてきた。

A『動物ってね、人間が怖がってるとそれを感じて威嚇するんだよ。ほら、僕が抱いててあげるから触ってごらん。』

??｢お、おう……｣

そう言って彼は、不器用そうに猫の頭を撫でた。なんだ、やれば出来るじゃん。

A『よかったね。僕、白霧A。あんたは？』

影山｢影山飛雄。｣

A『そう。よろしく、飛雄。そうだ、弁当まだ食べてないなら一緒に食べる？』

影山｢いいのか？｣

こいつわかりやすいな。表情をぱぁと輝かせて。

影山｢お前、いつも1人で食ってるのか？｣

A『そうだね。僕は、いつも1人だよ。』

影山｢あ、明日も一緒に食わないか……？｣

そんなオドオドしながら聞かなくてもいいのに。こいつコミュ障なんだろうな。

A『フフッ。いいよ。よく頑張って言ったね。』

そう言って飛雄の頭を優しく撫でる。ありゃ、固まっちゃった。可愛いなぁ。


キーンコーンカーンコーン____________

A『あ、チャイムなっちゃったね。また明日ね、飛雄。』

影山｢おう！｣

フフッ。根はいい子なんだろうな。


日向｢あ！どこいってたんだよ！｣

やっばい、日向くんの事忘れてた。

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