【HQ】普通の人には分からないよ…【男主】

２３話 ページ25

A『あ、貴にぃ。何か話でもしてたの？』

花巻｢まぁそんなとこだ。｣

A『そっか。』

｢Aくん。入るね。｣

え？誰…

｢大きくなったわね〜。あ、私ね貴方のお母さんの妹なのよ。姉さんったら駆け落ち同然であの男と一緒になったから知らなくて当然よね。｣

A『はぁ。』

いや知らんがな。

｢それで貴方、ご両親が亡くなったじゃない？それで私の家に来るのはどうかしら？｣

ん？この人いまなんつった？

A『え？待ってよ。なんで僕が貴女の家に行かなきゃいけないの？』

｢だって、貴方まだ高校生なのよ？もしかして、一人暮らしするつもりだったの？｣

当たり前だ。親戚なんていないと思ってたから。あ、でも母さんの友達のお子さんとは、仲良くしてたかな。でも、あの子東京なんだよね…

A『そうだよ。悪い？』

｢ダメよ！危ないわ！｣

は？てか、今更僕のところに来たってことは、保険金目当てかな？父さんも母さんも生命保険だっけ？それに入ってたから多分結構な金額がくると思う。

A『ねぇ。聞いてもいい？何でこのタイミングなの？母さん達が死んじゃってから来たって事は、保険金目当てなの？そんなにお金が欲しい？どうせ、保険金がきたら僕のこと捨てるくせに。なに？善人にでもなったつもり？そういうのね、偽善者って言うんだよ。当たってたらもう来ないで。』(ﾆｯｺﾘ

｢チッ！｣

その人は舌打ちをして病室から出ていった。やっぱ当たってたか。

花巻｢A、大丈夫か？｣

あ、貴にぃの存在忘れてた←

花巻｢その顔は、俺のこと忘れてたな。｣

A『いひゃいよ。貴にぃ。』

ほっぺた引っ張られた。クッソいて〜。

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