【水溜りボンド】幸せまで

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トミーside






「あのさ……毎日動画やめね？」





いつ切り出そうか悩んでいた。



勿論理由はカンタの病状が悪化した為。




カ「え……いや、……え？」




カンタの顔が、明らかに罪悪感でいっぱいになる。



これはまずい。





カンタのせいで、なんて思わせたくない。




「あ、いや違くて……俺も3年も休まずやってきたらキツイなーって。

それにカンタも……まぁ、アレだしさ。

今この状態で毎日動画出すって負担でしょ」




うまく言えなくて、結局本当の事をオブラートに包んで言った風になってしまった。



カ「俺は、1回も負担だなんて思った事ないよ。

今だってそんな事思ってない」



「カンタの気持ちはそうだと思うよ。

でもカンタの体が心配で言ってんだよ」



カ「それでも！！俺は……楽しみに待っててくれる人がいる限り、無理してでも動画出したいんだよ」





そう言われると何も言えなくなる。




『ずりいな』そう思った時点で、もうカンタの好きなようにさせようって決めてしまった。






「……わかった。じゃあ、本当にやばくなったら言えよ？

その時は俺も……カメラぶっ壊してでも止めるからな」



カ「わかっ、た。

わがまま言って……ごめん」




そう言って、カンタは寝返りを打ち、鼻をすすった。






「俺……飲みもん買ってくるわ」




返事を待たずに部屋を出た。

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