マイハニー＊マイダーリン �� ページ26
茜-side
文化祭が終わって。
秋から冬へと、季節が移る頃…
『えっ、ダビングしてくれたの？』
茜『うん。おじさん達、途中からだったでしょ？ママが最初から最後まで録画しててね、しかも合唱部も全曲撮ってくれてたの』
『わぁ、すごく喜ぶよ〜』
その日の放課後、一緒に病院に寄る事にした。
・
・
病室ではご家族が勢揃いしてて。
そして…初めて見る男の人もいた。
母『おかえり、A…茜ちゃんもいらっしゃい』
茜『こんばんは』
Aは男の人に挨拶すると、おじさんの側まで行って。
『茜がね、文化祭の時の劇と合唱、ダビングしてくれたの』
おじさんは笑顔でAの頭を撫でた。
茜『うちの母が撮ったんで、アングルとか下手ですけど…』
母『とんでもない、嬉しいわ〜早速ポータブルのDVDデッキ、借りてくるわね』
アキ『私達は行くね、バイトだし…茜ちゃん、私も後で見せてもらうね〜』
お姉さんと男の人は、おばさんと一緒に病室を出て行った。
茜『今の人は？』
『お姉ちゃんの彼氏』
茜『背が高くてカッコいいね…芸能人みたい』
『お姉ちゃんの一目惚れなんだよ？』
おじさんのお友達の息子さんだそうで。
以前、アキさんの家庭教師をしてから親しくなったらしい。
『もうお勤めしてて、早く結婚したいんだって〜ね、お父さん』
茜『家族ぐるみで交際なんていいな〜』
その時、おじさんがAの肩をトントンと突いて。小銭入れを手渡した。
『あ、飲み物？お茶でいい？』
“Yes”の札を上げて、私とAを指差すおじさん。
『私と茜の分も？やった〜♪そこの売店で買ってくるね、待ってて？』
茜『あ、うん…』
Aまで出て行ってしまって。
病室に…おじさんと2人。
おじさんは枕元の小さいノートを手に取ると、ペンでサラサラと何かを書いて。
それをピリッと破き、差し出してきた。
茜『私に…ですか？』
おじさんは再び“Yes”の札をあげた。
受け取って読むと…
父【Aの親友になってくれてありがとう。あの子に本物のダーリンが見つかるまで、よろしくね】
そう書かれてた。
茜『任せてください！Aの…初めてのダーリンとして、しっかり見守りますから！』
──ガラッ…
母『お待たせ〜』
『早速見ようよ』
Aとおばさんが一緒に戻ってきて。
小さな画面で。
みんなで試写会をした。
・
その帰り道…
『お父さん、来週退院できるの』
茜『本当？良かったね！』
Aは、嬉しそうに話してくれた。
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紫桜雲(プロフ) - yewakasaranhe08さん» 真弓ちゃん…小中高と、ヒロインちゃんと同じ学校ってことで、茜ちゃんより付き合いは長かったんですよね。いつか本編に登場させることができたらな…と思います(#^.^#) (2018年3月1日 10時) (
レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - yewakasaranhe08さん» 嬉しいコメント、ありがとうございますm(__)m私にとってははるか昔の高校時代ですが、思い出しつつ…さらには現役女子高生の姪の話を参考にしつつ、書いてみました！茜ちゃんとヒロインちゃんの培ってきた友情に共感してもらえて感激です(//∇//) (2018年3月1日 10時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
yewakasaranhe08(プロフ) - それと私は真弓ちゃんが卒業後どうなってるか凄く気になります！ (2018年2月28日 15時) (レス) id: 80203b05b1 (このIDを非表示/違反報告)
yewakasaranhe08(プロフ) - 今回の番外編を読んで改めて友達はいいなと思いました！だんだん読んでいくうちに自分の学生時代を思い出し懐かしさを感じました！色々なことがあったヒロインちゃんと茜ちゃんやけど二人の絆の強さを感じられるお話でとてもよかったです！ (2018年2月28日 15時) (レス) id: 80203b05b1 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - やーさんさん» 何回も読んでくださってありがとうございますm(__)m初めて書いた作品のヒロインなので、私も思い入れが強くて…そこを感じ取って頂けて嬉しいです(*´-`)誰か気になるキャラクターがいたら教えてくださいね。今後もよろしくお願いします(//∇//) (2018年2月23日 8時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫桜雲
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sakurakumoys01/
作成日時：2018年2月6日 18時
