マイハニー＊マイダーリン �� ページ25
茜-side
キスの件は…このまま触れずにいられるかなって思ってたけど。
さすがに無理だったみたい。
茜『私だって…慌てたんだよ？』
下を向いたまま、無言のA。
耳が真っ赤になってる。
茜『でも、しっかりエンディングまでやり切ってさ…お姫様抱っこまで…偉くない？』
『……偉い』
やっと小さな声で答えた。
『………ったの』
茜『ん？』
『初めて…だったの…』
茜『えっ、そうだったの？』
『しかも…あんな…人前で…』
私は…中学の時、一応彼氏もいたし。
英会話教室の先生がアメリカ人ご夫婦だったから、毎回挨拶だったし。
でも、Aの気持ちは分かる。
今後、真弓や他の子達にもからかわれるかもしれないし…
なんて言おうか、暫く考えて…
茜『さっき、A言ってたよね。キスは…大好きで、大切な人とするもんだって』
ようやく、私を見て頷いた。
茜『私、Aのこと好きだよ？あっ…も、もちろん友達としてだけど』
『茜…』
茜『私達、親友になろうよ！そしたらお互いに、大切な人…だよね？』
まん丸い、澄んだ瞳で見つめられて。
一気に照れ臭くなる。
少しの沈黙があって…
『今さら…何、言ってるの？』
茜『えっ…』
一瞬、拒否されるのかと焦ったけど。
次の瞬間、満面の笑みを見せたA。
『私達…もうとっくに、親友だよ』
Aの言葉に、ウル…ってきそう。
茜『っ…だよね？なんてたって、Aの初めてのダーリンだもん！ねっ！！』
『フフッ…そうだったね』
顔を見合わせて笑っていたら…
──ヒューーッ……パァーンッ！！
『わぁっ、キレイ！』
後夜祭の始まりを告げる花火。
さらに校庭を見下ろすと…
茜『見て、キャンプファイヤー！』
『すごいね〜』
茜『なんか…慌ただしい一日だった…』
『ホントだね…』
茜『行こうっ……マイハニー…』
Aに手を伸ばして。
思い切ってそう言ったら…
『うん……ダーリン(笑)』
可愛い手で握ってくれた。
その時、確信した。
争い事が嫌いで。
誰よりも素直で優しいこの子と…
一生付き合える親友になれるって。
・
・
・
翌日。
Aは、ああ言ってたけど。
茜『ちょっと真弓！』
真弓『ん〜？』
茜『Aはいい子ぶってるんじゃないの。すっごく、マジでいい子なの』
真弓『な、なによ、急に…』
茜『今度、私の親友の陰口叩いたら承知しないからね。パフェの件、先生やみんなにバラすよ！？』
真弓に釘を刺して。
スッキリした。
マイハニー＊マイダーリン ��→←マイハニー＊マイダーリン ��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 128人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫桜雲(プロフ) - yewakasaranhe08さん» 真弓ちゃん…小中高と、ヒロインちゃんと同じ学校ってことで、茜ちゃんより付き合いは長かったんですよね。いつか本編に登場させることができたらな…と思います(#^.^#) (2018年3月1日 10時) (
レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - yewakasaranhe08さん» 嬉しいコメント、ありがとうございますm(__)m私にとってははるか昔の高校時代ですが、思い出しつつ…さらには現役女子高生の姪の話を参考にしつつ、書いてみました！茜ちゃんとヒロインちゃんの培ってきた友情に共感してもらえて感激です(//∇//) (2018年3月1日 10時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
yewakasaranhe08(プロフ) - それと私は真弓ちゃんが卒業後どうなってるか凄く気になります！ (2018年2月28日 15時) (レス) id: 80203b05b1 (このIDを非表示/違反報告)
yewakasaranhe08(プロフ) - 今回の番外編を読んで改めて友達はいいなと思いました！だんだん読んでいくうちに自分の学生時代を思い出し懐かしさを感じました！色々なことがあったヒロインちゃんと茜ちゃんやけど二人の絆の強さを感じられるお話でとてもよかったです！ (2018年2月28日 15時) (レス) id: 80203b05b1 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - やーさんさん» 何回も読んでくださってありがとうございますm(__)m初めて書いた作品のヒロインなので、私も思い入れが強くて…そこを感じ取って頂けて嬉しいです(*´-`)誰か気になるキャラクターがいたら教えてくださいね。今後もよろしくお願いします(//∇//) (2018年2月23日 8時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫桜雲
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sakurakumoys01/
作成日時：2018年2月6日 18時
