これ以上ここには… ページ8
You-side
部屋を出て行ったミンジさんを追って、もう１つ質問した。
「オッパを好きだったのに…なぜ他の男性と…？」
ミンジさんは驚いた顔をして。
暫くしてから、口を開いた。
ﾐﾝｼﾞ「妬かせたかった。それだけかも…」
──妬かせたかった？
ﾐﾝｼﾞ「交際してても秘密にしないとって…頭では分かってた。でもジョンウンがインタビューで“恋愛してない”とか、ファンに向かって“愛してる”とかって…そんなのを見る度にやるせなくなって…」
「その分、会った時に…お互いの気持ちを伝え合えば良かったんじゃ…」
私を見て、悲しげに微笑んで。
ﾐﾝｼﾞ「私は素直じゃないし、当時は甘え方も知らなかった。それに…Aさんのように“特別な存在”にはなれてなかったと思うわ」
最後の会話は…ミンジさんも敬語ではなくなってた。
「結婚して…今、幸せですか？」
ﾐﾝｼﾞ「ええ、彼と出会えて良かった…私の過去を全部知った上で、受け止めてくれた人だから…」
ミンジさんは少し瞳を潤ませて。
今一度、丁寧にお辞儀をして去って行った。
・
・
ジョンジンさんから受け取ったポーチと、ミンジさんに返されたタオルを持って、オッパの部屋に戻る。
ドアを閉め、ソファーとベッドが見えた瞬間…涙が零れた。
──つい数時間前、この部屋でオッパに抱き締めてもらったのに…
同じ場所で…
あの人と再会して、話して…
具合の悪いあの人を介抱してあげて…
私の部屋で使ってたタオルを…
──バサッ…
持っていたタオルを、ゴミ箱に投げ入れた。
『はぁっ……うっ…ｸﾞｽｯ…っ…』
──これ以上、ここにはいたくない。
ミンジさんがまだいるこのホテルには。
彼女とも顔を合わせてたこの部屋には。
オッパと一緒に過ごしたかったけど…今は無理。
荷物をまとめて、カードキーをテーブルに置いて廊下へ出ると、
JJ「Aっ！？」
ジョンジンさんが廊下にいて駆け寄ってきた。
JJ「どこ行くの？ヒョンが戻るまで僕の部屋で一緒に待ってれば…」
「すみません…今すぐ、ここから離れて…少し、1人になりたいんです…」
正直に気持ちを伝えると、悲しそうな顔をして。
でも、何も言わずに、ホテルの前のタクシー乗り場まで一緒に来てくれた。
JJ「こんな事になってゴメンね」
「そんな…私の方こそ…」
JJ「僕には連れて来た責任があるから…ちゃんと行き先だけは知らせて？僕からの電話には出てね？」
頷いて。
タクシーに乗った。
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紫桜雲(プロフ) - こなつさん» 兄さんのヤキモチはヒロインちゃん限定ということで(^o^;)ラブラブな同棲生活をお届けしたいです(*≧∀≦*) (2017年11月11日 8時) (
レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - ナマケモノゆづさん» 応援していただけて嬉しいです(*´-`)マイペースで頑張りますので、これからもよろしくお願いします(#^.^#) (2017年11月11日 8時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
こなつ(プロフ) - 全く兄はちょっとした事で不機嫌になるんだから^^;この先主人公ちゃん苦労しますね>_<でもラブラブ同棲(≧▽≦)ぐふふ(//∇//) (2017年11月11日 2時) (レス) id: d417115907 (このIDを非表示/違反報告)
ナマケモノゆづ(プロフ) - 更新されてとても嬉しいです！これからも応援してます、頑張ってください！(⌒▽⌒) (2017年11月10日 23時) (レス) id: 759368090a (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - あひるさん» あひるさん、こんばんは(^^)私も天使の笑顔は無理です(ヾﾉ・∀・｀)でも兄さんにはハグしてもらって甘やかされたい(〃ω〃)その願望を次章に盛り込みます(*´-`) (2017年11月10日 20時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫桜雲
| 作者ホームページ：https://twitter.com/siouun1106?s=06
作成日時：2017年9月11日 19時
