独占欲の強い男 -YS- ページ44
YS-side
YS「そんな事、俺がさせない。お前の唇は俺だけの物だろ？」
そう言った途端、
“聡志「Aのファーストキスの相手は…僕だから」”
アイツの台詞を思い出し、もやっとする。
YS「Aの初めての相手は…キスも、何もかも…俺、だよな？」
「………」
無言だし、表情も見えない。
YS「A？」
返事を待ちきれず、クルっと振り向かせると…
「そうだよ…私は全部…オッパにあげたもん…」
真っ赤な顔で。潤んだ目で。
俯き加減で呟く彼女。
期待してた以上の可愛い返事に堪らなくなって、ギュッと抱き締めたら…
「ズルい。オッパの初めては…全部、私の知らない人なのにっ…」
YS「そんな事ないぞ？一緒にお風呂も、女のためにシュート対決したのも…2人で暮らすのだってAが初めてだ」
「本当…？」
YS「本当だ」
「さっきね…シュートしてる時のオッパ、カッコ良かったよ…」
褒められて、少し調子に乗った。
YS「初めてならもっとあるぞ？チョコフォンデュだろ、それにたこ焼きパーティーに…あ、あとセクシーな下着であんな…」
「やだっ…恥ずかしいから言わないで」
俺の口を両手で塞ごうとしてきたけど。
その腕を掴んで、引き寄せて。
唇を…重ねた。
・
川上さんとの会話が蘇る。
“川上「小さい頃、2人は同じ幼稚園に通ってた幼馴染みらしくて。お互いに、初恋の相手だったとか…」”
“YS「初恋の…相手？」”
“川上「ええ。聡志がいつ気付いたのかは分かりませんが、今回の転勤も自ら希望したようです。彼女を追って韓国に行く、韓国人の恋人から奪い返してくるって…親しい友達に話していたそうで…」”
幼馴染みだったなんて…
Aからは一度も聞いた覚えがない。
…ってことは、忘れてるのか？
聡志だけが覚えてるって事か？
さすがにアイツだって、そんな長い間、彼女1人だけを想ってきたって訳じゃないだろうけど。
数年ぶりに再会した初恋の相手が、こんなに素直で可愛い子に成長してたら…
聡志じゃなくても惚れるよな。
事実を思い出した時…
Aは一体、どう思うだろう？
・
Aとのキスが…
こんなに幸せな気持ちになるなんて事。
絶対に…他の男には味わわせない。
初恋の相手だろうが、関係ない。
顔を放して、瞳を覗き込むと…ハニカみながら微笑んで。
「また忘れる所だった…おかえりなさい、オッパ」
YS「ただいま…A」
独占欲の強い男だと思われてもいい。
──Aは俺だけの物だ。
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紫桜雲(プロフ) - こなつさん» 兄さんのヤキモチはヒロインちゃん限定ということで(^o^;)ラブラブな同棲生活をお届けしたいです(*≧∀≦*) (2017年11月11日 8時) (
レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - ナマケモノゆづさん» 応援していただけて嬉しいです(*´-`)マイペースで頑張りますので、これからもよろしくお願いします(#^.^#) (2017年11月11日 8時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
こなつ(プロフ) - 全く兄はちょっとした事で不機嫌になるんだから^^;この先主人公ちゃん苦労しますね>_<でもラブラブ同棲(≧▽≦)ぐふふ(//∇//) (2017年11月11日 2時) (レス) id: d417115907 (このIDを非表示/違反報告)
ナマケモノゆづ(プロフ) - 更新されてとても嬉しいです！これからも応援してます、頑張ってください！(⌒▽⌒) (2017年11月10日 23時) (レス) id: 759368090a (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - あひるさん» あひるさん、こんばんは(^^)私も天使の笑顔は無理です(ヾﾉ・∀・｀)でも兄さんにはハグしてもらって甘やかされたい(〃ω〃)その願望を次章に盛り込みます(*´-`) (2017年11月10日 20時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫桜雲
| 作者ホームページ：https://twitter.com/siouun1106?s=06
作成日時：2017年9月11日 19時
