聞き捨てならない -YS- ページ43
YS-side
Aに止められ、勝負は中断…
「最初の5本で決まらなかったんだから…どちらも勝てなかったって事だよ」
彼女は聡志に向かって、
「勝手に条件出さないで。私は好きな人としかキスしません！」
──よくぞ言った！
その言葉に気を良くしてたら、厳しい顔で…
「私の気持ちを無視して…勝負始めないで。聡志くんと会うかどうかは自分で決めます」
YS「それって…今後も会うって事か！？」
彼女は首を横に振って。
聡志に対して日本語で話し始めた。
早口だし、珍しく語気が強目だから、意味は分からないが…
聡志の表情からして“2人では会わない”って告げてるのは伝わってきた。
思った事を言い切ったのか、俺達から離れるA。
YS「A、待って…」
聡志『僕の話しを…』
男2人の制止を振り切って。
マンションに向かって駆けて行った。
YS「A！」
急いで彼女の後を追おうとしたら…
聡志「僕は諦めません！あなたみたいな人は…Aを泣かせるだけだ！」
──これは…宣戦布告か？
YS「好きになるのは自由だ。だが強引なやり方でAを困らせたりしたら…俺が許さない」
目力を入れて、一睨みして。
踵を返したその時。
聡志「好きな人としかしないって言ってましたけど…Aのファーストキスの相手は…僕だから」
──！？！？
YS「今…なんて言った？」
聞き捨てならない言葉に、思わず振り返った。
聡志「Aは覚えてないだけ…いつか思い出してくれるはずなんで」
YS「覚えてないって…何をだ？」
俺の問いかけには答えず、マンションとは反対方向へ走り去って行った。
・
・
Aの部屋に戻ると…ソファーの前で膝を抱えている彼女の姿が目に入った。
YS「A…」
一旦、俺を見上げたけど。
体ごとクルっと反対側を向いた。
YS「怒ってるのか？勝手に勝負なんかしてって。だけどこんな時間に会いに行くから心配で…俺はお前のために…」
「分かってる。心配かけて…ゴメンナサイ」
その反応にホッとして。
俺もソファーに座って、後ろからハグ。
YS「こっち向いて」
「ィャ…このままがいい…」
顔を見たら話し辛いんだと察して。
そのまま背中から抱き締めていると…
「怖かったの…」
YS「何が？」
「オッパがすごく怖い顔してて。なのに…聡志くんに負けちゃったらって…」
YS「でも負けなかっただろ？」
「そうだけど。もしもって思ったら…」
YS「キスしなきゃ…って？」
Aはゆっくり頷いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 379人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫桜雲(プロフ) - こなつさん» 兄さんのヤキモチはヒロインちゃん限定ということで(^o^;)ラブラブな同棲生活をお届けしたいです(*≧∀≦*) (2017年11月11日 8時) (
レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - ナマケモノゆづさん» 応援していただけて嬉しいです(*´-`)マイペースで頑張りますので、これからもよろしくお願いします(#^.^#) (2017年11月11日 8時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
こなつ(プロフ) - 全く兄はちょっとした事で不機嫌になるんだから^^;この先主人公ちゃん苦労しますね>_<でもラブラブ同棲(≧▽≦)ぐふふ(//∇//) (2017年11月11日 2時) (レス) id: d417115907 (このIDを非表示/違反報告)
ナマケモノゆづ(プロフ) - 更新されてとても嬉しいです！これからも応援してます、頑張ってください！(⌒▽⌒) (2017年11月10日 23時) (レス) id: 759368090a (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - あひるさん» あひるさん、こんばんは(^^)私も天使の笑顔は無理です(ヾﾉ・∀・｀)でも兄さんにはハグしてもらって甘やかされたい(〃ω〃)その願望を次章に盛り込みます(*´-`) (2017年11月10日 20時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫桜雲
| 作者ホームページ：https://twitter.com/siouun1106?s=06
作成日時：2017年9月11日 19時
