初めて見る彼女 -YS- ページ15
YS-side
こんなAは…初めて見た。
今まで我慢してきた事、辛かった事。
その全てを吐き出すかのように。
大きな声で、感情をぶつけてきて。
胸に刺さる。
全部…俺が蒔いた種。
勿論、彼女を傷つけたくなくて言えなかった事もある。
でも…Aに嫌われたくなくて。
言えなかったのも事実。
去る者追わずだった俺が…
Aに嫌われて、去られるのが怖い。
「オッパが付き合ってきた人の数だけ…辛い思いをするのかも…ﾋｯｸ…また憎まれたり、意地悪されたりしたら…」
YS「そんな目には遭わせない！」
これからの事を怖がってるのも伝わってきた。
確かに、何度もあんな辛い思いをしていたら…そう思うよな？
「本当に！？…今回だって内緒にして…この先別の、昔の彼女に遭遇して何かあったら？私の知らない人だったら、私に分からなければ、また秘密にするんじゃ…」
YS「絶対にそんな事はしない！誓って言う、俺にはAだけだ！！」
俺の腕から逃げようとしたけど。
思いっきり抱き締めた。
もがいてるけど…
華奢な彼女の力は知れてる。
観念したのか、大人しくなったと思ったら…
『ヤダ…オッパの…嘘つき…バカッ…』
分からないように日本語で言ってるけど。
YS「日本語で言っても、全部分かるぞ？」
今の俺は、日本語に毎日接してるから。
「うっ……ﾋｯｸ……」
俺の腕の中で、肩を震わせて泣きじゃくる姿に、俺まで泣けてくる。
YS「こんな俺、嫌いか？」
「き……」
言いかけて。
口を閉ざした。
YS「俺はどんなに責められても、たとえ嫌われても…Aを愛してる」
「うっ…反則…ｸﾞｽｯ…ズルいよ、オッパ…」
YS「本音なんだから何度だって言う。愛してる。世界で一番…この世で一番愛してる…」
号泣していて、顔を見せてくれない。
YS「すごく後悔してる。もう隠し事しない。約束する！だから…許して…」
「…ぃゃ…」
YS「お願いだから、顔を上げて？」
「いやっ…」
YS「このまま…俺の事追い出す？ホテルに戻った方がいい？」
「……ダメっ」
その後、何度謝っても。
何を質問しても。
“いや”“ダメ”としか返してくれなくて。
YS「A…？」
急に彼女の体から力が抜けて…
YS「えっ…寝てる？そう言えば…」
テープルの上に服用済みの薬の包み。
──効いてきちゃった？
抱き上げて顔を見ると、涙でぐしょ濡れ。
堪らなく切なくなる。
YS「本当に…っ…ごめんな…」
そっとベッドに寝かせて。
頬にキスをした。
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紫桜雲(プロフ) - こなつさん» 兄さんのヤキモチはヒロインちゃん限定ということで(^o^;)ラブラブな同棲生活をお届けしたいです(*≧∀≦*) (2017年11月11日 8時) (
レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - ナマケモノゆづさん» 応援していただけて嬉しいです(*´-`)マイペースで頑張りますので、これからもよろしくお願いします(#^.^#) (2017年11月11日 8時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
こなつ(プロフ) - 全く兄はちょっとした事で不機嫌になるんだから^^;この先主人公ちゃん苦労しますね>_<でもラブラブ同棲(≧▽≦)ぐふふ(//∇//) (2017年11月11日 2時) (レス) id: d417115907 (このIDを非表示/違反報告)
ナマケモノゆづ(プロフ) - 更新されてとても嬉しいです！これからも応援してます、頑張ってください！(⌒▽⌒) (2017年11月10日 23時) (レス) id: 759368090a (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - あひるさん» あひるさん、こんばんは(^^)私も天使の笑顔は無理です(ヾﾉ・∀・｀)でも兄さんにはハグしてもらって甘やかされたい(〃ω〃)その願望を次章に盛り込みます(*´-`) (2017年11月10日 20時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫桜雲
| 作者ホームページ：https://twitter.com/siouun1106?s=06
作成日時：2017年9月11日 19時
