彼女の本音 -YS- ページ35
YS-side
部屋に来た時から、Aの様子がいつもと違う事に気付いてた。
「お仕事だって分かってるけど…ｸﾞｽｯ…でも…っ…会えなくなるのは…やっぱり辛いの…」
仕方ない事だけど。
彼女の本音を聞きたくて。
我慢させたまま発つのは嫌で。
わざと…言わせたんだ。
YS「ゴメンな、1人にして…俺も淋しい」
Aの気持ちは、痛いほど分かる。
病気の治療で日本に戻ってた時は、俺が時間を見つけて実家に行ったり、ライブの前後や宿泊先のホテルで会う事が出来た。
セユンとの事があったあの辛い時期でさえ、会えなかった期間は数週間で。
今まで、1ヵ月も会わなかった事なんてなかったから…
「謝らないで…ﾋｯｸ…ゴメンナサイ…」
人に謝るなって言いながら、自分は謝ってばかり(笑)
泣き続ける彼女を見ていたら、俺まで泣きそうになってくる。
YS「LINEする。電話もするからな」
「ん…っ…ﾋｯｸ…」
YS「ちゃんと寝て、しっかり食べて…体、壊すなよ？」
「うんっ…」
離れても、Aの感触や温もり、香りを忘れないように。
力いっぱい抱き締めて。
これでもかってくらい、キスをした。
──俺だって心配なんだ。
俺のいない韓国に。
Aを1人、置いて行くのが…
・
・
YS「何かあったら、うちの両親やジョンジンを頼っていいからな？」
「ありがと…」
YS「じゃあ、行くから…」
「っ…頑張ってね…」
YS「ああ…A、愛してる」
「私も…」
翌朝。
メチャクチャ名残惜しいけど。
涙目のAに今一度キスをして。部屋を後にする。
・
駐車場へ降りるエレベーターを呼んで…数十秒後。
──ポーン♪
一歩踏み出したその時…既に乗っていた人物がいて、ハッとする。
顔を合わせないように、すぐさま体の向きを反転させて。
地下駐車場のボタンを押して、扉を閉じた。
中に乗っていたのはアイツ…聡志。
俺の心配の元凶。
──俺の事…気付いてないよな？
視線を手元に落として、スマホをいじってたし。
もし気付いて話しかけてきたら…いっその事、俺がAの彼氏だって名乗って牽制するか？
キャップとマスクもしてるけど。
一応、サングラスを取り出して装着。
──ポーン♪
1階に到着して。
開いた扉から聡志は出て行った。
ホッ…と胸を撫で下ろした次の瞬間。
──！！！
クルっと振り向き、俺を見て首を少し傾けて。
そして、エレベーターの扉が閉まる直前…
奴の口角が一瞬上がり…笑った気がした。
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紫桜雲(プロフ) - やーさんさん» どうしても兄さんに会いたくなったヒロインちゃん、沖縄まで行きました！久々のラブラブタイムになるといいのですが…そうです、ミンジが(^_^;)楽しみにしてくださって嬉しいです。これからもよろしくお願いしますm(__)m (2017年9月10日 17時) (
レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - こなつさん» ジョンジンくん、ナイスでした(#^.^#)短い時間ですが兄さんとヒロインちゃんの沖縄での時間(〃ω〃)暴走は…ほどほどにします(^_^;)いつもコメントありがとうございますm(__)m (2017年9月10日 17時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - nanalovelyblackさん» とうとうヒロインちゃんも沖縄上陸です(≧▽≦)喜んでいたたけて嬉しいです♪お気遣いありがとうございます(*^^*)更新までしばらくお待ちくださいね(*´-`) (2017年9月10日 17時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - blueskyさん» コメントありがとうございますm(__)m兄さん、絶対に浮かれますよね(//∇//)暴走…しちゃうのかな？次章もよろしくお願いします(*^^*) (2017年9月10日 17時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
やーさん(プロフ) - ヒロインちゃん、沖縄まで行ったんですね(*´-`)久々のラブラブタイムかな？でもミンジの存在も気になるな〜(-_-;)次章も楽しみです♪よい週末を(#^.^#) (2017年9月9日 18時) (レス) id: 4c8ec2a4e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫桜雲
| 作者ホームページ：https://twitter.com/siouun1106?s=06
作成日時：2017年7月26日 13時
