どうにもならない事 ページ34
You-side
すごく恥ずかしかったけど。
心臓が、破裂しそうだったけど。
切ない表情で、唇を噛み締めたオッパが愛おしくて。
──いつもオッパがしてくれるみたいに…
そんな気持ちで無我夢中だった。
ただ後から…羞恥心やら罪悪感やらが募り。
もしかしたら、オッパはイヤだったんじゃないかって…不安が押し寄せる。
そんな私にオッパは…
YS「照れ屋で純情なAも。大胆で色っぽいAも。どっちも好きだ…こういう愛情表現なら、いつでも大歓迎」
優しく笑って、嬉しい事を言って。
YS「今度は俺の番。たっぷり“愛情表現”するからな」
その宣言通り…たくさん愛してくれた。
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東京でのペンミを終えて。
沖縄に発つ前に会いに来たオッパ。
YS「2月に戻ってきたら、一緒に家具とか選びに行こうな」
「一緒に見に行ったりして大丈夫?」
YS「大丈夫だ。ちゃんと店、選んでおくし」
ソファーに並んで座り、インテリア雑誌を広げる。
──どんな家具を、どこに置こうか。
こういう話しをしてる時間が…とっても幸せ。
YS「俺は黒とかシックな方が好きだけど、Aはナチュラル系が好みだろ?」
「こだわりは、あんまりないよ?」
YS「うーん、でもお前がモノトーンの部屋にいるのも想像つかないな…間を取ってブラウン系で揃えるか」
コーヒーを啜るオッパの横顔をそっと見つめる。
──1ヵ月だけの辛抱。その後はずっと一緒にいられるんだよね…
YS「なんだ、ボーっとして…記念日の夜の事、思い出してるのか?」
ニヤニヤしながら言うから、カーッと顔が熱くなる。
「ち、ちがうもん。さ……」
つい“淋しい”って言いそうになって。
口を噤んだら、後ろからギュッとハグされた。
YS「言いたい事、我慢しない約束だろ」
耳元で囁かれてジーンとする。
「でも…オッパが困るかも」
YS「それでも、お前の気持ちは全部知りたい」
そんな風に言われたら、我慢できなくなっちゃう。
「……い………なるの…」
小声で呟いたら、悲しくなってきた。
YS「ん?」
どうにもならない事。
だけど…口に出さずにはいられなくて。
「淋しい……1人になるの…」
YS「A…」
「お仕事だって分かってるけど…グスッ…でも…っ…会えなくなるのは…やっぱり辛いの…」
YS「ゴメンな、1人にして…俺も淋しい」
「謝らないで…ヒック…ゴメンナサイ…」
我が儘を言いながら泣き続ける私を。
オッパは強く抱き締めて。
優しく頭を撫でてくれた。
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紫桜雲(プロフ) - やーさんさん» どうしても兄さんに会いたくなったヒロインちゃん、沖縄まで行きました!久々のラブラブタイムになるといいのですが…そうです、ミンジが(^_^;)楽しみにしてくださって嬉しいです。これからもよろしくお願いしますm(__)m (2017年9月10日 17時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - こなつさん» ジョンジンくん、ナイスでした(#^.^#)短い時間ですが兄さんとヒロインちゃんの沖縄での時間(〃ω〃)暴走は…ほどほどにします(^_^;)いつもコメントありがとうございますm(__)m (2017年9月10日 17時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - nanalovelyblackさん» とうとうヒロインちゃんも沖縄上陸です(≧▽≦)喜んでいたたけて嬉しいです♪お気遣いありがとうございます(*^^*)更新までしばらくお待ちくださいね(*´-`) (2017年9月10日 17時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - blueskyさん» コメントありがとうございますm(__)m兄さん、絶対に浮かれますよね(//∇//)暴走…しちゃうのかな?次章もよろしくお願いします(*^^*) (2017年9月10日 17時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
やーさん(プロフ) - ヒロインちゃん、沖縄まで行ったんですね(*´-`)久々のラブラブタイムかな?でもミンジの存在も気になるな〜(-_-;)次章も楽しみです♪よい週末を(#^.^#) (2017年9月9日 18時) (レス) id: 4c8ec2a4e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫桜雲 | 作者ホームページ:https://twitter.com/siouun1106?s=06
作成日時:2017年7月26日 13時