新・オッパは俺だけ！#03〜YS

愛情表現…？ ページ30

You-side


オッパは…
とても大人で。カッコ良くて。

いつも私の事を考えてくれて。
幸せな気持ちにしてくれて。


「素敵な記念日、ありがとう。私、プレゼントも何も用意してなくて…何か欲しい物ある？」

YS「まだ気にしてるのか？」

「だって…」

受け取ったプレゼントやサプライズの数々が感動的過ぎて。
何も出来ない自分が申し訳なくなってくる。

今からでも何かしたくて聞いたんだけど。


YS「なら、たくさん愛情表現してくれればいい…それが一番」

──愛情…表現？

“好き”って伝わってないの？
今日も恥ずかしかったけど、“愛してます”って言葉にしたのに…


やっぱり言葉だけじゃ足りない？
茜の言う通り、積極的になるべき？


「じゃあ……愛情表現、がんばる…」


そう言って、思い切って抱きついたら…


YS「おっ……っと…」

──ドサッ…


酔いが回って力の加減が出来なくて。
オッパをソファーの背もたれに押し付けてしまってた。


YS「え…A？」


目を見開き、驚いた様子のオッパ。
ちょっぴり…頬が赤い。

しかも…感じた彼の体の変化。


・


今から約1時間前。
オッパがシャワーを浴びている間に、私のスマホが鳴った。


『もしもし？』

茜『A、元気？お正月帰って来なかったんだね〜』

今年初の、親友からの電話。

『茜、今日ね…すっごく嬉しい事があったの♪』

オッパが新居に連れて行ってくれた事。
そして500日記念日のサプライズを、たくさんしてもらった事を伝えたら…

茜『私と電話してる場合じゃないじゃない』

『えっ？』

茜『今日こそ、あのキャミソールの出番だね。“私がプレゼントよ”って…』

『無理無理、言えないっ』

茜『じゃあ“私を食べて”って言うのは？あれ見た時、色がショートケーキだ〜って思ったんだ』

『そんなっ、恥ずかしい…』

茜『シャンパンで乾杯するんでしょ？酔ってれば“覚えてない”って後で言えるじゃん』


それから数分…
茜からの説得とエールを受けた。


・


茜との会話や雑誌の内容を思い出し…
彼の膝に乗ったまま、パジャマを脱いだ。


──見えてる…よね？


アルコールのせいかな…
心臓がドキドキしすぎて。
クラクラして。

メチャクチャ恥ずかしいけど。


「…がんばる」


だって…

“たくさん愛情表現して”って…オッパにリクエストされたから。


「オッパ…？」

YS「な、なんだ？」

「目を瞑って、ジッとしてて…ね？」


深呼吸して。
オッパの肩に手を乗せた。

★想定外 -YS-→←彼女のスイッチ -YS-

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