オッパの気配 ページ33
You-side
オッパの声と気配を感じた。
──バタバタッ…
誰かの足音で、目が覚めた。
──オッパ…！？
起き上がると、自分のベッドで寝ていた。
川上さんの車でマンションまで帰って…何か話したような…
鍵とか暗証番号って言われた気がするけど…思い出せない。
誰かが川上さんの事を呼んで…
──ガチャッ…
音がする方を見ると、
トイレからﾄﾞﾝﾍさんが出て来た。
「ﾄﾞﾝﾍさん？」
DH「あっ…バタバタして…起こしちゃった？」
「あの…どうして…？」
DH「えっと…昨日酔って、会社の人と帰ってきたんだよね？」
「はい…あっ…」
駐車場で聞こえた声。
あれは…ﾄﾞﾝﾍさん？
「もしかして、ﾄﾞﾝﾍさんが部屋まで？」
DH「えっ…」
暗証番号がﾄﾞﾝﾍさんの誕生日って、他に誰も知らないし…
──オッパな訳ないよね…
「またご迷惑をおかけしちゃって…すみません」
DH「俺は何も…うっかりうたた寝しちゃって…ゴメンね…」
私を部屋まで運んでくれて、疲れて寝ちゃったのな…
DH「これ…ポストに入れようと思って、持ってきたんだ」
ﾄﾞﾝﾍさんがポケットから封筒を取り出した。
DH「今度のイベントのチケット…急だったからそんな近い席じゃないんだけど、一生懸命頑張るから最後まで観て？出来たら…その後、楽屋に来てほしいんだ」
「楽屋に…ですか？」
DH「うん、誰かスタッフを迎えに行かせるから…」
楽屋までは抵抗あるんだけど…
DH「帰るね。お仕事までまだ時間あるでしょ？ゆっくり寝てね…」
そう言って、足早に玄関へと向かうﾄﾞﾝﾍさんの後を追う。
DH「あっ、本当だ。たくさんお花、咲いてる…」
玄関の鉢植えを見て、ﾄﾞﾝﾍさんが嬉しそうに呟いた。
「そうなんです。ずっと咲いてくれて…」
DH「大事にしてくれて、ありがと…永遠に咲き続けてたらいいのに…」
静かに笑って、帰って行った。
・
・
それからは、さすがに眠れなくて。
出勤時間よりも少し早く駐車場へ降りて、川上さんを待った。
川上『中里！？』
川上さんは私の姿を見ると、驚いていた。
『あの、昨夜は酔ってしまって…一緒に帰ってきていただいたんですよね？私、記憶が途切れてて…』
川上『すまない…』
『えっ…何の事ですか？』
川上『会話、覚えていないのか？』
『はい？』
川上『安心しろ…部屋に連れて帰ったのは俺じゃない』
『分かってます…ご迷惑をおかけしました…』
私の台詞に、川上さんは困惑気味な表情だった。
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紫桜雲(プロフ) - miさん» コメントありがとうございます(*^^*)新章、公開しました！ドンへさんのヒロインちゃんを想う気持ちがどうなるのか…長年の片想いの行方を見守ってください(^^)/ (2017年4月4日 8時) (
レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 好きな人が目の前にいて、何度も辛く悲しい思いしてたら守ってあげたくなるし気持ちが溢れるのも仕方ない。でも最後には愛する人の幸せを願って行動してくれそうなﾄﾞﾝﾍさんの様な気がする〜(^-^)頑張れ〜 (2017年4月3日 23時) (レス) id: ea52d05008 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - りんさん» りんさん、ありがとうございます(*^^*)そうですよね♪チームプレイもSJらしくて良いですよね(^-^)他にも助っ人を考え中です(〃ω〃)朝には新章更新します(≧▽≦) (2017年4月3日 22時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 紫桜雲さんお疲れ様です。室長に詰め寄るには、リーダー、レラ様の助けが必要では、2人とも詳しい事情は知らないけど、録音音声で理解してもらえそうメンバーのバックアップあってのスーパージュニア(*´-`) (2017年4月3日 21時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - blueskyさん» ドンへさんも兄さんも動き出しました！ドンへさんの告白、兄さんとの再会…もう少しお待ちくださいね。連載を希望してくださる方がいらして、本当に光栄です( 〃▽〃)また次章もよろしくお願いしますm(__)m (2017年4月3日 19時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫桜雲
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sakurakumoys01/
作成日時：2017年2月28日 10時
