混濁した意識の中で ページ28
You-side
目が回ってクラクラする…
川上さんに引っ張られて、その腕を拒んでいたけど…気付いたら後部座席に乗せられてて。
ユイ「待ってください！私もご一緒します…」
遠くでユイちゃんの声が聞こえたけど…ドアが閉まる音がして、車は走り出した。
──目を開けてられない…
川上『気分悪いか？少し窓を開けるぞ…風入れるから…』
ユイちゃんと一緒に、タクシーで帰ろうと思ってたのに…大丈夫かな、ユイちゃん。
スタッフも先に店に戻しちゃったみたいだし…ｷｭﾋｮﾝさんが迎えに来てくれるといいんだけど…
そんな事をぼんやり考えてたら、眠気が襲ってきた。
川上『なぁ…俺の事、なんでそんなに警戒するんだ？』
──えっ…
その言葉で、私が最近川上さんと距離を置くようにしてるのを気付かれてたと分かる。
川上『この頃、別の男が店まで迎えに来たり、マンションから朝一緒に出掛けたりしてたよな…あの人も芸能人だろ？』
──ﾄﾞﾝﾍさんの事？
川上『違う男に…心変わりしたのか？』
『ち…がいます…』
川上『彼氏と別れたんだったら、俺の事ももう一度ちゃんと視野に入れてくれよ』
──川上さん？
川上『あの人が…俺と約束した通り、中里を幸せにしてくれるなら黙って引き下がろうと思った。でも…全く違う男に横から奪われるのを黙って見ていられるほど、俺は人間が出来てないんだ』
車はマンションの駐車場に着いたみたいで。それでも私は目が開けられなくて。
川上さんが後部座席のドアを開けて、肩を掴んできた。
川上『ユイと話してるの、聞こえたんだ…あの人とはもう終わったんだろう？』
『私の…好きな人は……1人だけです…』
やっとの思いで答えた瞬間…
──！！！
強引に引っ張られ、抱き締められた。
『やっ……私…ゴメンナサイ…オッパしか…』
押し返したくても力が入らない…
いつもより強引な川上さんが恐い…
川上『部屋の暗証番号と鍵は？』
抗う間もなく、気付いた時には川上さんに抱えられて車の外に…
川上『今夜はじっくり話したいんだ。仕方ないな…俺の部屋に連れて帰るぞ』
『やっ…いやっ…』
気持ちとは裏腹に、意識がどんどん混濁していく。
──事件の時を思い出して…
胸が苦しくて、涙が出て…
目が開けられない…
声も出せない…
──ゴメンナサイ…
川上さんだからじゃないんです…
オッパじゃなくちゃ…
？？「待ってください！」
意識が途切れる直前、誰かの声が聞こえた。
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紫桜雲(プロフ) - miさん» コメントありがとうございます(*^^*)新章、公開しました！ドンへさんのヒロインちゃんを想う気持ちがどうなるのか…長年の片想いの行方を見守ってください(^^)/ (2017年4月4日 8時) (
レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 好きな人が目の前にいて、何度も辛く悲しい思いしてたら守ってあげたくなるし気持ちが溢れるのも仕方ない。でも最後には愛する人の幸せを願って行動してくれそうなﾄﾞﾝﾍさんの様な気がする〜(^-^)頑張れ〜 (2017年4月3日 23時) (レス) id: ea52d05008 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - りんさん» りんさん、ありがとうございます(*^^*)そうですよね♪チームプレイもSJらしくて良いですよね(^-^)他にも助っ人を考え中です(〃ω〃)朝には新章更新します(≧▽≦) (2017年4月3日 22時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 紫桜雲さんお疲れ様です。室長に詰め寄るには、リーダー、レラ様の助けが必要では、2人とも詳しい事情は知らないけど、録音音声で理解してもらえそうメンバーのバックアップあってのスーパージュニア(*´-`) (2017年4月3日 21時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - blueskyさん» ドンへさんも兄さんも動き出しました！ドンへさんの告白、兄さんとの再会…もう少しお待ちくださいね。連載を希望してくださる方がいらして、本当に光栄です( 〃▽〃)また次章もよろしくお願いしますm(__)m (2017年4月3日 19時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫桜雲
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sakurakumoys01/
作成日時：2017年2月28日 10時
