お邪魔します -YS- ページ2
YS-side
YS「お、お邪魔します…」
案内されて。彼女の実家にお邪魔した。
──緊張…する…
まさか日本の一般家庭に…
しかも恋人の実家に上がるなんて…緊張せずにはいられないだろ？
「かしこまらなくても大丈夫よ？今、誰もいないから…お母さんもついさっき仕事に出かけたし」
YS「ん、知ってる…さっき会った」
「えっ？お母さんと？」
YS「ああ…“よろしくお願いします”って言われたぞ？しかも、韓国語で」
そう言うと、ビックリした顔をしている。
「お母さん、いつの間に韓国語勉強したんだろう？確かに韓流ドラマは好きだけど…」
手術直後、病院で会った時も、韓国語で挨拶されたことを話すと、ますます驚いてる。
リビングに通されて、ソファに座ると…
「オッパ、明日から神戸だよね？これから移動するの？」
YS「明日の朝早くに移動する。今夜はこの近くのホテルに泊まるから…」
──Vrrr…Vrrr…
その時、彼女のスマホが震えた。
「ごめんね…あ、お母さんから………えっ？」
メールを見て、彼女がクスクス笑い出した。
YS「どうしたんだ？」
「オッパ、時間があるなら夕飯一緒に食べれる？お母さんが……〈カレーもサラダも、2人分以上あるから一緒にどうぞ〉ってメールで…」
──何っ！？
それって…ここでAと一緒に過ごしていいってことか？
YS「あ…うん、少しなら…コンサート本番近くは、夕食は控えめにしてるんだ」
「そうなの？じゃあ、少しだけにするから…」
彼女は立ち上がるとキッチンに向かおうとした。
YS「待って、A…」
「えっ…？」
気付いたら、彼女の細い腕を掴んで引き留めてた。
YS「もう少し…こうさせて」
ソファに並んで座らせると、もう一度抱きしめた。
今度は…そっと…優しく…
「オッパの匂い……すごく安心する…」
──ドックン…
彼女からも懐かしい安らぐ香りがして…胸が高鳴る。
YS「このまま…連れて帰りたい…」
「…ゴメンね」
──えっ？
それは…どういう意味のゴメン？
・
・
・
彼女がキッチンで夕食の支度を始めた。
YS「体…大丈夫なのか？台所に立ったりして…」
「うん、温めるだけだし、家の中で歩くくらいは平気だから」
検査結果は出たのか？
さっきのゴメンって…？
どう切り出す？
Aから話すのを待つか？
いろいろ考えながらリビングを見回す。
花や写真がたくさん飾ってある。
白い壁紙にダークブラウンの家具。
韓国の、Aの部屋を思い出した。
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紫桜雲(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます！ためて読む方法もありですね♪ドンへさんの化粧の濃いオネーサンからの主人公を庇う台詞、私も自分で気に入ってるんです(//∇//)モテモテ兄さんのせいで涙の場面が多いかもですが、次章にも是非お付き合いください(^^) (2016年11月13日 16時) (
レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 読み返してたら、化粧の濃いオネーサン でしたね。勝手に脳内変換しちゃって、すみません (2016年11月13日 11時) (レス) id: 4e34045293 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 更新連絡が入るたびに、こちらの皆さんのコメントを参考に、まだ読んじゃだめだ。ためとこう。と、我慢を重ねました。で、今日、読んじゃいました。良かったー。主人公ちゃんの涙は可哀想なんだけど、涙も似合う気がして。ドンへの化粧の濃いおばさん最高です。 (2016年11月13日 9時) (レス) id: 4e34045293 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - りんさん» あんまりドキドキの二次会ではなかったですけど…ドンへさん、ヒロインちゃんの手を握っちゃいました(//∇//)次章もヨロシクお願いします♪ (2016年11月13日 8時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - にじかい、楽しみ\(//∇//)\ドキドキ (2016年11月12日 11時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫桜雲
| 作成日時：2016年10月19日 0時
