その3 ページ6
DH-side
せっかく、Aちゃんのマンションまで来たのに。インターフォンを押す事も出来なくて。
DH「部屋番号…誰に聞けば分かるかな?あ、スマホ、車の中だ…」
公園の横に停めた車に戻ろうとしたその時、
??「そんなわけ、ないだろう!」
聞き覚えのある大声が聞こえて…
振り向くと、公園の中に…
Aちゃんの姿。
そして…
逃げようとする彼女の腕を掴んでいるイェソンヒョン。
「…放してくださいっ!」
──えっ!?
DH「助けなきゃ…」
駆け寄ろうと一歩踏み出した次の瞬間…
YS「俺の話を聞いてくれっ!頼む!!」
──!!!
ヒョンが…
離れようとするAちゃんを引き寄せて…
抱き締めた。
YS「お願いだ。話をさせて?」
肩を震わせてるAちゃんが、ヒョンの胸に顔を埋めたまま…小さく頷いた。
俺は…
2人の姿を見つめたまま、その場から一歩も動けなかった。
・
・
・
──ヒョンと…Aちゃんが?
あの2人の間に、何かあったのは間違いないけど…
とてもじゃないけど、声をかけられる雰囲気じゃなくて。
車に乗って、宿舎まで帰ってきた。
でも気持ちはモヤモヤしたままで…
DH「やっぱりリョウクに聞こう…」
ジッとしていられず、電話をかけた。
──Prrr…Prrr…
RW「ヒョン?どうしたの?」
DH「あのさ…さっきイェソンヒョンのカフェに行ったら、Aちゃんが来て…」
俺は、カフェから逃げ出したAちゃんを、イェソンヒョンが血相を変えて追いかけて行った事を話した。
だけど…公園で見た光景については、話せなかった。
DH「あの2人、何かあったの?」
RW「ん…今はちょっと…帰りの車中で、マネヒョンもいるし…」
DH「うん、分かった…」
落ち着かない気持ちでリョウクの帰りを待ってたら、ドアが開いて。
YS「リョウクは?…まだか?」
怖い顔したイェソンヒョンが入って来た。
DH「う、うん…あのさ、ヒョン…」
思い切って、さっきの事を聞こうとしたけど…
YS「悪い…リョウクの部屋にいるから、帰ってきたら教えてくれ」
何も聞けないまま、ヒョンはリョウクの部屋に行ってしまった。
直後、リョウクも帰ってきて。
DH「ねぇ、ヒョンが怖い顔して待ってんだけど?」
RW「うん、僕の部屋でしょ?」
DH「大丈夫…?」
何が起きてるのか分かんないけど…
ヒョンの様子が尋常じゃないのは分かった。
リョウクは、俺を安心させるように微笑んでから、部屋に向かった。
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紫桜雲(プロフ) - miyamiyaさん» いつもコメントありがとうございます!このままドンヘさんも続編に登場です(*´-`)兄さんカップルの幸せがどんへさんにとっても願いですよね… (2016年10月31日 15時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
miyamiya(プロフ) - 紫桜雲さん、お疲れ様でした。ドンヘの想いの為にも、イェソンさんたち、笑顔でいて欲しいって思います。ドンヘにも、早く運命の出会いがあるといいですね。ありがとうございました。 (2016年10月31日 6時) (レス) id: 2e42edb1c3 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!切なさだけでなく、ドンヘさんの前向きな清々しさを感じ取っていただけて嬉しいです(*^^*)また続編もよろしくお願いします♪ (2016年10月30日 22時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - やーさんさん» コメントありがとうございますm(__)mドンヘさんの片想い、書いていても切なかったです(>_<)引続きよろしくお願いします♪ (2016年10月30日 22時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - りんさん» 今作も最後までお付き合いいただいて、ありがとうございますm(__)m番外編のお友達、兄さんの続編に登場予定です!確かにドンヘさんといいかも…? (2016年10月30日 22時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫桜雲 | 作者ホームページ:https://twitter.com/siouun1106?s=06
作成日時:2016年9月26日 20時