お見舞い:その1 ページ44
DH-side
Aちゃんの事件を聞いてから、眠れなかった。笑えなかった。
そんな状態を、ヒョクもトゥギヒョンも心配そうに見てくれてたけど…なかなか元気が出なかった。
数日後、事務所で打ち合わせを終えた時、
──バシッ!!
DH「イテッ!」
誰かに背中を叩かれて、振り向くとヒチョルヒョンが立っていた。
HC「おいっ、お前がそんな暗くなっててどうする?」
DH「ヒョン…」
ヒチョルヒョンは俺の気持ちを知ってるから…
DH「でもさ…俺、何もしてあげられなかったんだよ?」
HC「そう思って後悔してるんだったら、今、出来る事をしてやればいいだろ?」
DH「えっ…今、出来る事?」
HC「お前よりも、もっと辛くて、笑えてない人がいるだろ?」
──あっ…Aちゃん…
DH「でも、男の人の事、怖がっててダメだって…」
HC「リョウクがウンジェヌナに頼んで、今日一緒に見舞いに行くって言ってたぞ?もし会うのがダメそうだったら、ヌナにおかずの差し入れだけ託して帰るって…朝から宿舎で料理してた」
DH「ホントにっ!?」
HC「ヌナがいれば、お前達とも怖がらずに会えるかもだろ?」
DH「うん!俺もヌナに頼んでみる!」
HC「ただし…!」
ヒチョルヒョンは俺の顎をガシッと掴んで…
HC「お前は絶対に泣くな?ずっと笑顔でいろ?」
DH「…うん!…頑張るよ!!」
俺は急いで帰り支度をして、宿舎に向かった。
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DH「リョウク〜!Aちゃんのお見舞いに行くんでしょ?」
宿舎に帰ると、キッチンで、作ったおかずをタッパに詰めてるリョウク。
RW「あっ、ヒチョルヒョンから聞いたんでしょ?もう〜!おかずつまみ食いしようとしたから、内緒ねって教えたのに…」
DH「いいじゃん、俺も一緒の方が賑やかになって。Aちゃんの気も紛れるかもでしょ?」
RW「…そうだね…じゃあ、すぐ出るから支度して?ヌナと彼女のマンションで待ち合わせしてるから」
DH「わかった!」
俺は急いで自分の部屋に戻って、お見舞いのお菓子を紙袋に入れた。
DH「リョウク、俺の車で行こう!」
RW「ホント?助かるよ」
車に一緒に乗って、ナビをセット。
RW「あれ、住所登録してあるの?」
DH「えっ?ああ、この前ジョンジンと送った時に…ね」
──さすがにリョウクは鋭い…
RW「この紙袋、何?」
DH「日本で買ってきたお菓子!懐かしくなって嬉しいかもでしょ?」
RW「名案だね」
ヒョクの分も少し持ってきちゃったけど…許してくれるよね?
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紫桜雲(プロフ) - miyamiyaさん» いつもコメントありがとうございます!このままドンヘさんも続編に登場です(*´-`)兄さんカップルの幸せがどんへさんにとっても願いですよね… (2016年10月31日 15時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
miyamiya(プロフ) - 紫桜雲さん、お疲れ様でした。ドンヘの想いの為にも、イェソンさんたち、笑顔でいて欲しいって思います。ドンヘにも、早く運命の出会いがあるといいですね。ありがとうございました。 (2016年10月31日 6時) (レス) id: 2e42edb1c3 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!切なさだけでなく、ドンヘさんの前向きな清々しさを感じ取っていただけて嬉しいです(*^^*)また続編もよろしくお願いします♪ (2016年10月30日 22時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - やーさんさん» コメントありがとうございますm(__)mドンヘさんの片想い、書いていても切なかったです(>_<)引続きよろしくお願いします♪ (2016年10月30日 22時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - りんさん» 今作も最後までお付き合いいただいて、ありがとうございますm(__)m番外編のお友達、兄さんの続編に登場予定です!確かにドンヘさんといいかも…? (2016年10月30日 22時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫桜雲 | 作者ホームページ:https://twitter.com/siouun1106?s=06
作成日時:2016年9月26日 20時