みん彼返上！［後編］〜DH

　その２ -EH- ページ42

EH-side


ツアーで日本に行っている最中、ﾄｩｷﾞﾋｮﾝから電話がかかってきた。

LT「ヒョク…今、近くにﾄﾞﾝﾍいる？」

EH「ついさっき、シャワー浴びに行ったけど…どうかした？」

LT「今から大事な話するけど、まだﾄﾞﾝﾍには言わないでくれ…」

いつもより、低くて暗い声に緊張が走った。

LT「実は…Aちゃんが……」


──！！！


ﾄｩｷﾞﾋｮﾝの話は、信じ難い内容で。

俺でさえ、こんなに心が痛いのに…

発見したｲｪｿﾝﾋｮﾝは、どれだけ胸が張り裂ける思いだったろう…

LT「そういう訳で、写真の事もあるから、事務所の人達もいろいろ動いてくれてる。警察の事情聴取も、ﾄﾞﾝﾍまでは及ばないと思うけど…」

EH「ﾄﾞﾝﾍには？」

LT「無関係じゃないから話さなきゃとは思うけど…明日もコンサートあるだろう？一緒にいるお前に判断してもらおうと思って…」

──こんな事聞いたら、すぐにでも帰るって言いかねない…

EH「今は話さない方がいいと思う。せめて、次に韓国に帰る時まで…」

LT「分かった。僕もその方がいいと思ってた。それまでには彼女のケガもだいぶ回復してると思うし…なるべくﾄﾞﾝﾍの耳に届かないようにするから。頼むな…」

EH「うん…あ、ｲｪｿﾝﾋｮﾝは？」

LT「マネヒョンに宿舎から出るなって言われてる…Aちゃんの病院にも行けてない」

──そっか…ｲｪｿﾝﾋｮﾝも辛いだろうな…

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そして今日。事務所へ来て。

ﾄｩｷﾞﾋｮﾝとマネヒョンから事件の内容をﾄﾞﾝﾍに伝えた。

MG「お前も写真を撮られた本人だから無関係じゃないが…ツアー中は話さない方がいいと思って…今日まで黙ってて悪かった」

ﾄﾞﾝﾍの顔から生気が失せて…
拳を握って震わせていたのが見えた。

DH「ケガ…の…体の…具合は…？」

EH「詳しく聞かない方が…」

DH「教えてっ！！」

ﾄﾞﾝﾍの強い口調に…ﾄｩｷﾞﾋｮﾝは言葉を選んで、ゆっくり説明した。

LT「暴行は未遂に終わったから安心しろ。ただ、抵抗したから体のアチコチに擦り傷や痣が出来てて…顔を殴られたようで、額を3針縫った。顔も腫れてたけど…今はひいたらしい」

マネヒョンも、彼女を助けた時の状況や、その後の警察の対応を説明してくれた。

DH「犯人は？ﾐﾝｼﾞって女は？…捕まったの？」

MG「犯人は逮捕されて、今も取り調べ中だ。ﾐﾝｼﾞも出頭したけど、証拠不十分で釈放された」


ﾄﾞﾝﾍは…2人からの話を、目に涙を溜めて聞いていた。

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