その2 ページ32
DH-side
駐車場に車を止めて。
メガネをかけて店に入る。
店員「あ、どうしたんですか?」
DH「ジョンジン来てる?」
店員に、ジョンジン達がいる席を教えてもらって…そっと近づく。
カウンターから遠い壁際の席。ジョンジンと向かい合って座っているAちゃん。
その横顔を見ただけでドキドキした。
胸を押さえて、1回大きく深呼吸して…
DH「あっ、いたいたー!」
明るく声をかけた。
DH「帰りがけにメールに気付いて飛んで来ちゃった!Aちゃん、久しぶり〜!」
「こんばんは」
こっちを向いて、ニッコリ笑ってくれて。これだけで幸せな気持ちになれるって、俺…単純すぎ?
JJ「Aに会いたくて来たの?それとも僕?」
ジョンジンが鋭い質問をぶつけてきて、少し動揺したけど…
DH「えっ、もちろん2人にだよ〜!でもどしたの?珍しい組み合わせじゃない?」
言いながら、さりげなくAちゃんの隣に座ることに成功。
──あ、いつもの優しい香りがする…
やっぱりホッとするな…
香水なんかより全然好き。
JJ「それがさ、聞いてよ〜」
「あの、詳しく話さなくても…」
──ん?
Aちゃんは話してほしくないみたい?しかも、なんとなく悲しげ…
DH「なんか嫌な事でもあった?」
JJ「すごい、よく分かったね。実はさ、今夜リョウクがミュージカルのチケット用意してくれてさ、ヒョンと僕とAの3人で観に行こうとしてたんだけど、待ち合わせの場所に、ヒョンがスジンと現れたんだよ」
DH「スジンと?なんで!?」
JJ「なんでスジンと一緒なのかは知らないけどさ、ヒョンにはAが一緒に行く事サプライズにして、僕の友達連れて行くって話しといたんだけど」
DH「驚かせようとしたの?」
JJ「そう!せっかくリョウクとデートさせてあげようって計画したのに…電話したら、関係者席のチケット、スジンに譲ったから、僕らには一般席で観るようにって…」
「あの、ジョンジンさん…もういいですから」
ジョンジンを宥めようとする彼女をよく見ると、優しい色の可愛いワンピース姿。
ヒョンのために…おしゃれしたの?
DH「ヒョンは…Aちゃんが来てたって、今も知らないの?」
JJ「うん、もう教える気にもならなかったよ。スジンがしっかり側にくっついてたしさ」
DH「何それ…Aちゃん、かわいそう!」
JJ「でしょ?ちょっと懲らしめないと」
Aちゃんの悲しそうな表情の理由が分かった…
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紫桜雲(プロフ) - miyamiyaさん» いつもコメントありがとうございます!このままドンヘさんも続編に登場です(*´-`)兄さんカップルの幸せがどんへさんにとっても願いですよね… (2016年10月31日 15時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
miyamiya(プロフ) - 紫桜雲さん、お疲れ様でした。ドンヘの想いの為にも、イェソンさんたち、笑顔でいて欲しいって思います。ドンヘにも、早く運命の出会いがあるといいですね。ありがとうございました。 (2016年10月31日 6時) (レス) id: 2e42edb1c3 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!切なさだけでなく、ドンヘさんの前向きな清々しさを感じ取っていただけて嬉しいです(*^^*)また続編もよろしくお願いします♪ (2016年10月30日 22時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - やーさんさん» コメントありがとうございますm(__)mドンヘさんの片想い、書いていても切なかったです(>_<)引続きよろしくお願いします♪ (2016年10月30日 22時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - りんさん» 今作も最後までお付き合いいただいて、ありがとうございますm(__)m番外編のお友達、兄さんの続編に登場予定です!確かにドンヘさんといいかも…? (2016年10月30日 22時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫桜雲 | 作者ホームページ:https://twitter.com/siouun1106?s=06
作成日時:2016年9月26日 20時