その3 ページ28
DH-side
予想していなかった事実を突き付けられて…俺はショックを受けていた。
EH「ドンヘ…どうしたんだよ?なんて言われたの?」
個室に入って、席に着くと、ヒョクが聞いてくる。
DH「Aちゃん、海外勤務になったから、もう日本にはいないって…」
EH「海外勤務?じゃあ、この店辞めて、就職したってこと?」
DH「そうみたい…」
暫くの間、2人でメニューを見ながら呆然とする。
EH「結局…どうする?注文する?」
DH「ん…」
ヒョクはメニューを広げて、以前来た時に頼んだ事のあるメニューを、店員に向かって指さして注文してくれた。
店員《しばらく、お待ちください》
店員が個室から去って、静かになった室内。
EH「大丈夫か?…大丈夫じゃない…よな」
改めてメニューを見る。
鍋のページの“雑炊セット”
あの時の優しい彼女の姿が、今でも目に浮かぶのに…もう会えないんだ。
DH「ヒョク…」
EH「ん?」
DH「やっぱり…縁がなかったんだよね、俺とAちゃん」
EH「………」
今回ダメだったら、潔く諦めようって思ってた。覚悟してたから…
DH「もうこれでさ、ホントに、ホントに、踏ん切りついた…明日からは、ELFだけのみん彼ドンヘに徹するよ!」
EH「ドンヘ…」
──Vrrr…Vrrr…
その時、ヒョクのスマホにメールの着信。
EH「キュヒョンから写メだ………って……えっ?…これ、どういう事っ!?」
スマホの画面を食い入るように見て、驚きの声を上げてる。
DH「何、どうしたの?」
EH「こ、これ…見てっ!絶対驚くから…」
DH「今の俺、ちょっとやそっとのことじゃ驚かないよ?」
そう言いながらも気になって、ヒョクからスマホを受け取り、ギュが送ってきた写メの画像を見る。
──ん?
EH「……な?驚いただろ?」
思わず、メガネを外して、目を擦る。
DH「…え、え?…なんで?」
2人で顔を見合わせる。
DH&EH「えええっーー!!」
写メの画像は、今夜キュヒョンとリョウクが行っているはずの、この店のソウル店。
今、俺たちがいるのと、似たような個室。
笑顔のリョウクと真顔のキュヒョン…
その2人の間にいるのは…
DH「これ間違いなく…Aちゃん…だよね?」
EH「今、ソウルのお店にいるってこと?」
DH「海外勤務って…」
慌ててキュヒョンに電話して、スピーカーに切り替えるヒョク。
EH「ねぇ!今の写真、どういうこと?」
KH「驚きました?彼女、4月からソウル店で働いてるんですって」
──!!!
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紫桜雲(プロフ) - miyamiyaさん» コメントありがとうございますm(__)m兄さんやギュのお話しとうまくリンク出来てるといいのですが…楽しんでいただけてたら嬉しいです♪後編、そして兄さんの続編も更新頑張りますので、読んでもらえたら幸いです(^^) (2016年10月16日 15時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
miyamiya(プロフ) - パスワード外して頂きありがとうございます。また紫桜雲さんのお話読めて、嬉しいです。ドンヘ目線、イェソンさんやギュのお話にいって、ああこのシーンか〜、なんて見ながら読んで面白いです。続きも楽しみにしています。 (2016年10月16日 13時) (レス) id: 72d3db7e3b (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!またまたリンク作品で…兄さんのお話からなかなか頭が離れません(´O`)でもドンへさんの切ない気持ちが伝わってたら嬉しいです♪ (2016年10月7日 8時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リンクの作品ですねー、ドンちゃんのせつない気持ちスゴくわかります。ありがとうございます。(((o(*゚▽゚*)o))) (2016年10月7日 7時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - きよらさん» こちらの作品にもコメントありがとうございます!これからイェソンさんも登場予定です。イェソンさん作品のドンへさん目線、お楽しみに♪ (2016年10月6日 12時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫桜雲 | 作者ホームページ:https://twitter.com/siouun1106?s=06
作成日時:2016年9月8日 19時