その5 ページ15
DH-side
ホテルに戻り、すぐさまヒョクの所へ…
DH「ねぇねぇ!聞いて!!」
EH「なに〜?どうしたの?」
ヒョクは焼肉を食べすぎたらしく、ベッドで寝そべってた。
DH「いたの!あの子がいたの!俺の白雪姫!!」
EH「えっ…お前が探してた、韓国語のできる白雪姫?」
DH「うんっ!」
俺は、今夜店に行って、彼女に再会した話しを、事細かにヒョクに説明した。
DH「もう諦めてたけど、また偶然会えたってことはさ…やっぱり運命なのかも!」
EH「………」
DH「でさ、明日は打ち上げの店か決まってるけど、明後日のランチ時間に一緒に行こうよ!」
明後日は夕方の便で韓国に戻るから、ランチの早い時間に行けば間に合う!
そう思って、誘ったけど…眉間にしわを寄せてるヒョク。
EH「ドンヘ…お前大事なこと忘れてない?」
DH「え?大事なこと?」
EH「会いに行って、どうするの?運命って…それって付き合う気?」
──付き合う?
そう言われたら…急に心拍数が上がりだした。
そりゃ、あんな子が彼女なんて、メチャクチャ嬉しいけど…
DH「付き合うなんて…ただ、また会いたくて…」
EH「それって、好きって意味?お前には彼女がいるだろ…ミラはどうするの?」
DH「あ……」
──ミラの事…すっかり忘れてた。
EH「韓国と日本とで、二股でもする気?そんないい加減なこと、見逃せないよ?」
確かに…俺って、今、彼女いるんだった…
DH「に、日本にお友達、作ったっていいじゃん!」
咄嗟に…苦しい言い訳をした。
EH「友達で済むの?運命、感じちゃってるんでしょ?」
──感じちゃって…ます…
EH「ミラがさっき、俺にメールしてきたよ。ドンヘから全然連絡来なくてって…どうする気?」
DH「どうするって…」
EH「そこまで考えてなかったとか言うなよ。俺はミラに相談受けてるのに、白雪姫との事を応援する訳にいかないから…明後日は行かないよ。しかも、お前の事、向こうは気付かなかったんだろ?」
DH「そ、そうだけど…でもお客さんに雑炊を作った事があるって、それは覚えてたんだよ?」
EH「客商売だし、誰にでも親切で優しい子なんじゃない?お前だけが特別なんじゃないと思うよ?」
DH「でも、でも…仲良くなりたいんだよ」
EH「………」
その夜、ヒョクはもう口を利いてくれなかった。
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翌日の公演も無事終わって。
韓国に帰る日…
俺はAちゃんのお店には行かなかった。
──もしも会いに行ってたら…運命は違ってたのかな?
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紫桜雲(プロフ) - miyamiyaさん» コメントありがとうございますm(__)m兄さんやギュのお話しとうまくリンク出来てるといいのですが…楽しんでいただけてたら嬉しいです♪後編、そして兄さんの続編も更新頑張りますので、読んでもらえたら幸いです(^^) (2016年10月16日 15時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
miyamiya(プロフ) - パスワード外して頂きありがとうございます。また紫桜雲さんのお話読めて、嬉しいです。ドンヘ目線、イェソンさんやギュのお話にいって、ああこのシーンか〜、なんて見ながら読んで面白いです。続きも楽しみにしています。 (2016年10月16日 13時) (レス) id: 72d3db7e3b (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!またまたリンク作品で…兄さんのお話からなかなか頭が離れません(´O`)でもドンへさんの切ない気持ちが伝わってたら嬉しいです♪ (2016年10月7日 8時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リンクの作品ですねー、ドンちゃんのせつない気持ちスゴくわかります。ありがとうございます。(((o(*゚▽゚*)o))) (2016年10月7日 7時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - きよらさん» こちらの作品にもコメントありがとうございます!これからイェソンさんも登場予定です。イェソンさん作品のドンへさん目線、お楽しみに♪ (2016年10月6日 12時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫桜雲 | 作者ホームページ:https://twitter.com/siouun1106?s=06
作成日時:2016年9月8日 19時