お父さんと呼べた日 ページ6
You-side
父との会食。
緊張したけど…
最初にシャンパンで乾杯したら、少し気持ちが楽になって。
子供の頃の話や、お母さんとの思い出。今の仕事の事。いろいろと質問してくれて。
それに答えると、すごく優しい眼差しで見てくれて。
──“お父さん”って、こういう感じなんだな…
気付いたら、そう思っていた。
ｲﾄｩｸさんも隣で微笑んで見守ってくれて。
さっき“兄代わりです”って言ってくれたけど、本当のお兄ちゃんみたいだった。
ｲﾑ「何か困ったことがあったら、いつでも相談してほしい…そしてたまに、こうして食事を一緒にしてほしい…そのくらいは望んでもいいかい？」
勇気を振り絞って…
「はい……お…お父さん…」
そう返した。
初めて“お父さん”って呼べた事に、目頭がジワッと熱くなって。
LT「ズズッ…」
──えっ！？
隣を見たら、私達よりも泣いてるｲﾄｩｸさん。
LT「あ、ゴメンね…水をさして…僕が泣いてもしょうがないのに…」
「いえ…優しいんですね、ｲﾄｩｸさん」
顔を見合わせて微笑み合った。
・
・
・
ｲﾑ「今夜はゆっくり話せて嬉しかったよ」
「こちらこそ…ありがとうございました」
食事を終えて、個室を出た。
LT「僕までごちそうになってしまって、すみません」
ｲﾑ「いや、ところで、今日はもう1人の彼は一緒じゃなかったのかい？」
──ｷｭﾋｮﾝさんのこと…だよね？
LT「彼は…今日仕事で都合が付かなくて…」
私の代わりにｲﾄｩｸさんが答えてくれた。
ｲﾑ「彼にもよろしく…ここまでは車で？」
LT「はい、僕の車で一緒に来たので送ります」
「あの…すみません、化粧室に寄りたいんですけど」
LT「行っておいで。ここで待ってるから」
ｲﾑ「じゃあ私はお先に失礼するよ」
私は父と握手をして、化粧室に向かった。
・
・
・
ちょっと涙ぐんじゃったから目が赤い。
──たくさん話せて嬉しかったな。手、温かかった…
化粧室から出ようとしたら…思いがけない人が入ってきた。
ﾖﾝｱ「なんで…ここに？」
驚いて言葉を失っていると、
ﾖﾝｱ「羨ましいわ…守ってもらえて。でも、女として見てもらえるのは相当先ね」
「何の事ですか…？」
ﾖﾝｱ「ｷｭﾋｮﾅと…男女の関係になってないんでしょ？」
「えっ！？」
ﾖﾝｱ「お金の為にPDと寝るような人…彼に相応しくないわ…だから彼だってその気にならないのよ」
──！！！
胸に…切りつけられたような痛みが走って…その場から逃げた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 525人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫桜雲(プロフ) - りんさん» やっと会えました！ようやく…？次章に続きます(//∇//)引き続き読んでもらえると嬉しいです♪ (2016年8月27日 9時) (
レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - あれれ？キュヒョンバットタイミング(＞人＜;)主人公ちゃん泣いちゃうよ…Σ（・□・；） (2016年8月26日 12時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - りんさん» 主人公、動いたんですけど…イェソンさんみたいにギュがなれるかな？…この2人は3歩進んで2歩下がる感じですね(^^; (2016年8月26日 9時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いつ、イェソンさんとこみたくラブラブになるのか楽しみです。(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年8月25日 13時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - キュヒョンもイェソンさんを見習って告白しなきゃ、好きだよ（≧∇≦）愛してる？ってね〜(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年8月25日 12時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫桜雲
| 作者ホームページ：https://twitter.com/siouun1106?s=06
作成日時：2016年8月7日 8時
