彼女からの手紙 -KH- ページ22
KH-side
タクシーに乗って、再びアパートに向かう。
KH「さっき行ったのに…真上に移ってただけだったなんて…」
マスターから受け取った紙袋の中には、ブルー系のチェックのシャツ。
この前見つけたバースデーカードは入ってなくて。
その代わり、別の手紙が入ってた。
【To. ｷｭﾋｮﾝさん…
今までありがとうございました。
家賃のことも知らなくて。
甘えていてごめんなさい。
お金も貸してくれて、返済に時間がかかってごめんなさい。
それと…
事故の目撃者がｷｭﾋｮﾝさんだって知ってたのに黙っててごめんなさい。
あの日、救急車呼んでくれて、感謝してます。
もう責任も罪悪感も感じなくて大丈夫です。
本当に好きな人と幸せになってください。
……Aより】
手紙にはそう書いてあった。
KH「全然悪くないのに…ごめんなさいばっかり…謝るのは俺の方なのに…」
・
・
・
3階のAの部屋の前に立って。深呼吸。
──ピンポーン♪
「はい…？」
久しぶりの彼女の声。
──何て言おう？
KH「俺…スタンプ、押しに来た…」
「え？」
暫く待ったけど…
ドアを開けてくれない。
──ピンポーン♪
──ピンポーン♪
…無反応。
今度は電話。
──Prrr…Prrr…Prrr…Prrr…
呼び出し続けたらやっと出た。
KH「ストーカーみたいな気分になるから…開けて」
「………」
KH「見つかったら騒ぎになっちゃうよ？」
「………」
──開けない気？
KH「“ワイン好きだよな？”」
以前、合言葉にした台詞を言ってみた。
──ガチャッ…
──開いたっ！
ドアを開けて素早く中に入ると…今にも泣きそうなA。
抱き締めたくなって。
手を伸ばしたら…後退って。
──そりゃそうだよな…
KH「ネコの…ほら、残高帳。スタンプ押しに来たから」
星のスタンプを出して見せると、素直に残高帳を持ってきた。
残高に「０」と書いてスタンプを押した。
KH「………」
「………」
沈黙が続いた後、俯いたままAが口を開いた。
「今まで…ありがとうございました。じゃあ…」
──じゃあ…？
──それって……？
お辞儀して背中を向けた彼女の腕を掴んだ。
──今、言わなきゃ……
KH「ゴメン！！」
「え…？」
いきなり大きな声を出した俺を、振り返って見上げてる。
KH「事故の目撃者だったのに…通報が遅れて…Aを助けられなくてゴメン。ずっと黙っててゴメン！」
──やっと……言えた。
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紫桜雲(プロフ) - りんさん» やっと会えました！ようやく…？次章に続きます(//∇//)引き続き読んでもらえると嬉しいです♪ (2016年8月27日 9時) (
レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - あれれ？キュヒョンバットタイミング(＞人＜;)主人公ちゃん泣いちゃうよ…Σ（・□・；） (2016年8月26日 12時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - りんさん» 主人公、動いたんですけど…イェソンさんみたいにギュがなれるかな？…この2人は3歩進んで2歩下がる感じですね(^^; (2016年8月26日 9時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いつ、イェソンさんとこみたくラブラブになるのか楽しみです。(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年8月25日 13時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - キュヒョンもイェソンさんを見習って告白しなきゃ、好きだよ（≧∇≦）愛してる？ってね〜(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年8月25日 12時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫桜雲
| 作者ホームページ：https://twitter.com/siouun1106?s=06
作成日時：2016年8月7日 8時
