空っぽの部屋 -KH- ページ20
KH-side
空っぽの部屋に愕然とする。
KH「どうして…？」
一緒にお酒を飲んで…
クリスマスを過ごして…
俺の曲を聞いて涙を流した彼女を抱き締めて…
その思い出の部屋から消えた。
KH「どこに行ったんだ？」
心のどこかで、ここに来ればいつでも会えるって気を抜いてた。
それが出来ないってだけで超パニック。
ﾄｩｷﾞﾋｮﾝは今日も電話してたし、居場所を知ってるかも…
でも、会うなって言われた当日に聞いたって、教えてくれるはずがない。
KH「そうだ…！」
部屋を飛び出て、マスターの店に向かった。
・
・
・
KH「マスター！」
ﾏｽﾀｰ「おっ？久しぶりだね〜」
KH「Aが…部屋に…い、行ったらいなくて」
ﾏｽﾀｰ「ああ、そうなんだよ。引っ越して…」
KH「いつ！？」
ﾏｽﾀｰ「うーん、もう1週間くらいになるかなぁ…」
KH「なんで…知らせて…く、くれなかったんですか？」
動揺している俺の息は、もう絶え絶えで…上手くしゃべれない。
ﾏｽﾀｰ「本人に聞けばいいじゃない…そうだ。彼女から預かった物があるんだよ」
そう言って、カウンターの下から、以前部屋で見たｳﾝｼﾞｪﾇﾅの店の紙袋を出して渡してきた。
ﾏｽﾀｰ「本当は舞台を観に行った時に渡したかったらしいよ。そうそう、あの日僕も家内と観に行っててね。ロビーで偶然会ったんだよ？」
──確か、ロビーで男性と一緒だったって…マスターだったの？
ﾏｽﾀｰ「あの時、なんだか女の人に強い口調で責められてたね〜“知ってて彼の優しさを利用してたの？”とか、“これ以上ｷｭﾋｮﾅを困らせないで”とか…泣きそうだったけど」
──ヨンアヌナだ…
ﾏｽﾀｰ「あと、これも預かった」
次に渡されたのは銀行の封筒。中には、俺が貸した金額以上が入ってる。
KH「これ…何です？しかも多いですけど…」
ﾏｽﾀｰ「家賃の事、不動産会社から聞いてバレちゃって…その分も入ってるって」
──それも知っちゃったの？
ﾏｽﾀｰ「これ以上、ｷｭﾋｮﾝさんの側にいたら負担になるって気にしてたよ。可哀想に…すごく思いつめてた」
急いでAのスマホに電話をかける。
でも、話し中？…繋がらない。
探しに行こうと、紙袋を持って店を出ようとしたら、
ﾏｽﾀｰ「どこ行くの？探す当て、あるの？」
振り返ってマスターの顔を見る。
KH「もしかして…Aの引っ越し先、知ってるんですか？」
マスターはニヤッと笑った。
ﾏｽﾀｰ「まずは…合鍵返してくれない？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 525人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫桜雲(プロフ) - りんさん» やっと会えました！ようやく…？次章に続きます(//∇//)引き続き読んでもらえると嬉しいです♪ (2016年8月27日 9時) (
レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - あれれ？キュヒョンバットタイミング(＞人＜;)主人公ちゃん泣いちゃうよ…Σ（・□・；） (2016年8月26日 12時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - りんさん» 主人公、動いたんですけど…イェソンさんみたいにギュがなれるかな？…この2人は3歩進んで2歩下がる感じですね(^^; (2016年8月26日 9時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いつ、イェソンさんとこみたくラブラブになるのか楽しみです。(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年8月25日 13時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - キュヒョンもイェソンさんを見習って告白しなきゃ、好きだよ（≧∇≦）愛してる？ってね〜(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年8月25日 12時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫桜雲
| 作者ホームページ：https://twitter.com/siouun1106?s=06
作成日時：2016年8月7日 8時
