まさかの合図 -YS- ページ45
YS-side
食事を終えて帰りの車中。
レストランで撮った写真を嬉しそうにAが眺めている。
マンションの駐車場に停めて、俺は彼女の手を握った。
YS「このまま、Aの部屋に行って・・今夜は帰らなくてもいいか？」
瞳を見つめながらそう言うと、俺の言葉の意味がわかったのか・・
一瞬目を丸くして、その後恥ずかしそうに頬を染めながら俯いて。
「うん・・」と小さく返事をした。
・
・
・
Aの部屋に入るなり、俺は彼女を抱き締めて唇を合わせた。
まるで磁石が引き合うかのようにピッタリ重ねて。
彼女の唇は甘くて。蕩けそうで。
何度しても、何度でもしたくなる。
──キスって・・こんなに気持ち良かったっけ？
可愛くて、愛しくて、切なさが溢れだしてくる。
夢中になって深く口内を貪ると、体をビクッと強張らせて震えるのは相変わらずだが・・
今日はもう止まれないぞ？
と、その時・・
“トン、トン、トン”
──！！！！！
背中に、まさかの合図。
──ゴメン、A・・
今日はもう、引き下がれない！
「んんっ・・ん！」
Aから、少し苦しそうな声も漏れてきたが、俺は合図に気づかないふりをした。
・・が、しかし！！
“トン、トン、トン”
──やっぱりダメか(´Д` )
これ以上ないってほど残念な気持ちで離れると、真っ赤な顔をしたAが俺を見上げてた。
そして、微かに震える声で・・
「あの・・オッパ、シャワーしてきてもいい？できればオッパも・・」
──ズッキューンッ・・
その恥じらってる顔、さっきのカメラで撮っていい？
いや、出来ることなら俺のスマホのAフォルダに納めたい！
──余裕なくてゴメン。
そうだよな。性急すぎた。
Aが初めてだってこと、忘れそうだった。
YS「うん・・じゃあ俺から借りてもいい？」
頷いたAに案内されてシャワールームに行く。
「着替え、用意しとくから」
──えっ、着替えがあるのか？
不思議に思いながらシャワーを浴びて出てくると・・
洗面所のバスケットにきちんと畳まれて置いてあったのは、真新しいバスタオルと、パジャマ。下着まで・・！？
手に取ると、いつも抱き締めた時にAからするのと同じ、優しい香りがした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 399人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫桜雲(プロフ) - Yemiさん» (〃∇〃)いつもありがとうございます (2016年3月4日 11時) (
レス) id: a55dd2cef7 (このIDを非表示/違反報告)
Yemi(プロフ) - 紫桜雲さん» これ以上デュフったら変人扱いされそうですw (2016年3月3日 19時) (レス) id: a1ec49e27e (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - Yemiさん» これからもデュフっていただけるように頑張ります♪ (2016年3月3日 11時) (レス) id: a55dd2cef7 (このIDを非表示/違反報告)
Yemi(プロフ) - 紫桜雲さん» 感想を一言で言うと、デュフりながら読ませて頂いております^ ^ (2016年3月3日 7時) (レス) id: a1ec49e27e (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - Yemiさん» はじめまして。綴りの訂正しました！大事な所の間違いをお知らせ頂いてありがとうございましたm(__)mこれからも感想など聞かせてくださると嬉しいです♪よろしくお願いします！ (2016年3月2日 0時) (レス) id: a55dd2cef7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫桜雲
| 作成日時：2016年2月22日 11時
