兄になる -RW- ページ4
RW-side
Aちゃんにメールをしても、いつも短い返事しか返ってこなかった。
〈ピアノの伴奏ありがとうございました。とても感動しました〉
結婚式の翌日はメールくれてたけど・・
たぶん、そろそろ自分の気持ちに気付いてるはず。
僕の想いは、スタートラインにも立てずに終わるのは決定的・・
でもヒョンとAちゃんなら、全然嫌じゃなかった。むしろ応援したい。
せめて彼女にとって頼れる兄になりたいと思い、僕は彼女に会いに来た。
いつかのバイトの女の子を見かけたから、僕って言わないでAちゃんを呼んでもらう。
Aちゃんは最初は気まずそうだったけど・・
RW「もしかして・・ヒョンから告白された？」
そう聞くと顔を真っ赤にして・・動揺してる。
RW「Aちゃんもヒョンのこと、好きなんだよね？」
「・・好き・・なんだと思います。でも返事を待つって言われても、どう返したらいいのか分からないんです」
RW「ねぇ、お互いのことが好きなんだから答えは1つでしょ？」
「・・でもキムさんは芸能人なのに、私でいいのかなって」
謙虚で可愛い所が魅力だけど、自信なさすぎだよ？
RW「僕もアイドルだよ？でも僕にはずっと普通に接してくれてたよね？」
「それは最初から知ってましたし、ﾘｮｳｸさんはﾘｮｳｸさんなので・・」
それは・・なんか嬉しいような寂しいような・・
RW「ヒョンも同じだよ。だってAちゃんが出会ったのは“ｲｪｿﾝ”じゃなくて“ｷﾑ･ｼﾞｮﾝｳﾝ”なんだから」
僕の言葉にハッとした様子だった。
RW「僕らは仕事として歌手をしてるけど、それ以外では普通の男なんだよ。なかなか線引きは難しいけどさ。だからAちゃんもヒョン自身を見てよ」
「ﾘｮｳｸさん・・」
RW「Aちゃんが“オッパ”って呼びたいのはヒョンでしょ？」
そう聞くと、コクンと頷いた。
・
・
・
帰る時、Aちゃんもお見送りに出てきてくれた。
RW「頑張ってね。応援してる」
「はい、いろいろとありがとうございました」
RW「2番目でいいから、僕もオッパって呼んでね？」
「えっ？」
RW「ヒョンが彼氏になったら、誰がAちゃんの兄になるの？僕しかいないでしょ？」
そう言って彼女の頭を撫でた。
涙目のAちゃん。
そんな顔されたら、抱きしめたくなっちゃうよ？
RW「じゃあ、またね」
僕が手を差し出すと、彼女も右手を出して握手をした。
迎えに来たマネージャーの車に乗って店を後にした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 399人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫桜雲(プロフ) - Yemiさん» (〃∇〃)いつもありがとうございます (2016年3月4日 11時) (
レス) id: a55dd2cef7 (このIDを非表示/違反報告)
Yemi(プロフ) - 紫桜雲さん» これ以上デュフったら変人扱いされそうですw (2016年3月3日 19時) (レス) id: a1ec49e27e (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - Yemiさん» これからもデュフっていただけるように頑張ります♪ (2016年3月3日 11時) (レス) id: a55dd2cef7 (このIDを非表示/違反報告)
Yemi(プロフ) - 紫桜雲さん» 感想を一言で言うと、デュフりながら読ませて頂いております^ ^ (2016年3月3日 7時) (レス) id: a1ec49e27e (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - Yemiさん» はじめまして。綴りの訂正しました！大事な所の間違いをお知らせ頂いてありがとうございましたm(__)mこれからも感想など聞かせてくださると嬉しいです♪よろしくお願いします！ (2016年3月2日 0時) (レス) id: a55dd2cef7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫桜雲
| 作成日時：2016年2月22日 11時
