平凡な日常 ━━平凡な朝━━ ページ2
静かな部屋。
途端、目覚まし時計の音が鳴り響く。
「んぅ………」
手を伸ばし、目覚まし時計を止める。
「後もう少しだけ……」
「そのもう少しが遅刻の原因になるんだろ」
ガバッという音と共に布団を剥がされた。
布団が剥がされ身体を丸めている少女、Aは目を擦る。
「あと少しくらい寝かせてよ……一郎太」
一郎太と呼ばれた少年は不敵に笑う。
そして、剥がした布団を持った状態で「おはよう」と言う。
「早く起きないと学校、遅刻するぞ？」
「え、学校……？」
時計を見ると時刻は七時四十五分。
Aはガバッと起き上がる。
「ヤバいっ!!準備しないとっ!!」
「ほら、だから言ったじゃないか」
Aはバタバタと階段を掛け降りる。
リビングに行き、椅子に座る。
キッチンではエプロンを着けて料理をしている水鳥の姿が映る。
「おはよう水鳥」
「おはよう、あと少しで朝ごはん出来るから座っとけ」
「はーい」
あの事件の後、私たちは家に帰った。
その後、有人と佐久間、あと輝くんは魔界に帰り、残ったのは私と一郎太と水鳥だった。
一郎太の契約者は水鳥だったらしい。
私が幼い頃、私と水鳥は一緒に暮らしていた。
一緒に暮らしていたと言うよりは水鳥が私の育て親だ。
幼い頃にあったある事件を境に私は記憶を失い、気付いたら伯父さんと伯母さんに育ててもらった。
水鳥に聞いたら、あの伯父と伯母は水鳥の魔術で作った幻であったらしく、その伯父と伯母を使い、私の成長を見守っていたとか。
だが、一年前くらいから伯父たちは出ていった。
理由を訊くと、「魔術が保てなかったからだな…」と言われた。
元々、私を魔術で作った伯父と伯母に育ててもらったのは、水鳥が調べたいことがあり離れなければならなかったからだと。
蛇足だが、隣の家は水鳥の家だったらしい。
現在は、水鳥の魔術で合併されている。
……魔術って怖いねー。
「ほら、出来たぞ」
出されたのは焼いたトーストと目玉焼きとベーコン。
味噌汁もついている。
「いただきます!!」
食べることに無我夢中になる。
すると、あることに気付いた。
「水鳥も学校行くの？」
「そうだけど？」
「え、そのスカート穿くの？」
水鳥が手に持っているのはスカートだけど、その長さは異様に長い。
例えるなら一昔前のスケバンが穿くような。
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小日向紫音@夜空煉(プロフ) - ☆juna☆さん» ありがとうございます！受験ご一段落ついたら更新再開しますね！！ (2014年12月21日 19時) (
レス) id: fc457a3960 (このIDを非表示/違反報告)
☆juna☆ - 今後の展開楽しみに待ってます！！ 頑張ってください！ っあ、でも無理はしないでくださいね(´▽｀) (2014年12月20日 19時) (レス) id: 6cf821ec23 (このIDを非表示/違反報告)
小日向紫音@夜空煉(プロフ) - 風丸一夜さん» ありがとうございます！頑張ります(｀・ω・´) (2014年8月21日 20時) (レス) id: fc457a3960 (このIDを非表示/違反報告)
風丸一夜(プロフ) - 今後の展開、及び紫音さんの力量に期待しております！頑張って下さい！ (2014年8月21日 20時) (レス) id: 781f6b398a (このIDを非表示/違反報告)
小日向紫音@夜空煉(プロフ) - 風丸一夜さん» 悪魔編から読んでくださってありがとうございます！良い作品だなんて…！感謝感激です(*´ω`*)終わる時はきますが正直言うとまだまだって感じです(^-^;)ですが、それまでの間にほのぼのしたシーンもちゃんと用意してあるので！←質問の答えになってなくてすみません。 (2014年8月21日 19時) (レス) id: fc457a3960 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小日向 紫音 | 作成日時：2014年8月21日 18時
