“で”じゃなくて“が” ページ24
｢Aさん、
おはようございます！｣
｢おはようございます｣
お付き合いしてから、初めての朝。
朝、一緒に登校するのは初めて
ではないのに、初めての時より
ドキドキして、フワフワして
ニコニコしてる今井さんにキュンとする。
｢あの、手、繋ぎませんか？｣
遠慮がちに差し出された手に
自分の手を重ねる。
今井さんの大きな手に包まれて
なんだか、凄く安心する。
｢あの！……か、勝俊さんって
呼んでもいいですか？｣
と勇気を出して聞くと
｢んんﾞっ！ 勿論です！！｣
と空いてる手で顔を押え天を仰いだ後
眩しい程に輝く笑顔で肯定してくれる。
｢えへへ。｣
ほんとに夢みたいで嬉しくて
ゆるゆると流れる時間が心地いい。
｢あれ？Aちゃん？｣
｢伊藤さん、理子ちゃん、三橋さん｣
声をかけられたほうを見ると
目を真ん丸くしてる伊藤さんと
ニコニコしてる理子ちゃんと
ビーバーの三橋さんがこちらを見ていた。
｢てめぇ、今井……なに
手ェ繋いでんだゴラァ！？｣
ビーバー顔で睨みつけながら凄むが
｢別にいいだろォがァ！
Aさんは俺の彼女だからなｧ！！｣
笑みを崩さずに答える今井さん。
“俺の彼女”という言葉に思わず頬が緩む。
｢へぇ、やったわね！おめでとう！！｣
｢やっとかよ…。おめでとう！｣
嬉しそうに笑う理子ちゃんと
呆れながらも微笑む伊藤さんには
感謝の気持ちしかない。
｢えへ、ありがとう！｣
三橋さんはビーバーで勝俊さん
と睨み合っていたが、ふっと
真顔になって私に聞いた。
｢ほんとに今井“で”いいのか？
馬鹿だしアホだしツッパリだぞ？｣
私達の事を心配してくれてるんだろうな。
皆の視線が刺さって少し緊張する。
｢……｣
私はゆっくり首を振った。
眉を潜めた伊藤さん。
怪訝そうな顔をした理子ちゃん。
険しい顔をする三橋さん。
そして、手を握る力が強くなった勝俊さん。
私は皆を安心させるように笑って言う。
｢勝俊さん“で”いいんじゃなくて
勝俊さん“が”いいの。大好きなの。｣
私がそう言うと同時に
目の前が真っ暗になる。
フワッと香る勝俊さんの匂い。
背中に回る逞しい腕。
抱き締められてると気付くのに
そんなに時間はかからなかった。
｢俺もAさん“が”いい！
大好きだ！！！｣
｢(ﾟ��ﾟ)ｹｯ……｣
｢なんだ。びっくりした。｣
｢ふふ。ラブラブね。｣
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーキャラ
片桐智司
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くれは(プロフ) - 卵さん» お待たせしてしまって大変申し訳ありません。嬉しい言葉の数々ありがとうございます！！頑張ります！ (2019年2月4日 11時) (
レス) id: cdd96f532c (このIDを非表示/違反報告)
卵(プロフ) - 更新待ってました！！！またこのお話が見れるなんて良かったです！大変かもしれませんが無理なく更新してください！ (2019年2月2日 21時) (レス) id: db533c903d (このIDを非表示/違反報告)
くれは(プロフ) - かかし∞さん» はじめまして！ コメントありがとうございます！！ あなたの意見も参考にさせていただきます！ (2018年12月19日 18時) (レス) id: cdd96f532c (このIDを非表示/違反報告)
かかし∞(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませていただいております。私もお話を書いてるのですが、もう付き合ってる設定なので、その後も書いてほしいですっ！！ (2018年12月19日 16時) (レス) id: df628cdfce (このIDを非表示/違反報告)
くれは(プロフ) - まっちゃさん» 好きなんて言って頂けてしかも、キュンキュンして頂けて嬉しいです！！ありがとうございます！ (2018年12月11日 7時) (レス) id: cdd96f532c (このIDを非表示/違反報告)
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