恋をしました【大橋和也】 (ページ10)

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準備初日、授業が全て終わってから5人ほどの人数が集まった。
今日は大橋くんと秋月さんとクラスの男の子1人、女の子1人と一緒だ。

大橋「じゃあ、始めよか！まず二郎は段ボール運ぶの手伝って！3人は運んできた段ボールの補強お願い！」

凛葉「おっけー！じゃあ段ボール来るまでに色々案出しとく！」

大橋くんと秋月さんはテキパキと指示を出して動いている。2人ともすごいなぁ。特に大橋くんはヘラヘラしてそうに見えてちゃんとするところはちゃんとする人みたいだ。

大橋くんとクラスメートの二郎くんは段ボールを取りに教室を出ていった。

凛葉「どうしようか、人が乗るならよっぽど頑丈やないとな…って、あ！ガムテープがない…。」

さっき先生が持ってきてくれた道具入れの中には、テープが切れた芯だけが入っていた。

凛葉「あぁ～…確か資料室にあったはずよな、」

「あ！私取ってくるよ…！」

取ってくるだけなら私にもできる。それに、テキパキ動いている2人の役に立ちたい。

凛葉「えっ！ほんま！？資料室の場所わかる？？」

「うん！教室でて右にまっすぐ行ったとこよね…？」

凛葉「そうそう！ほんまありがとう～！！」

クラスメート「ありがとう～！」

2人に見送られて教室を出た。資料室は教室を出て右にまっすぐ。間違えることはない。

ーーー
ーー
ー

迷った。

えっ…なんで？

もしかしたら私は方向音痴なのかもしれない。まっすぐ歩いていたら見知らぬ校舎に来ていた。

この学校は、校舎が大きくて、中もなかなかややこしい造りをしている。

あぁ～、誰かについてきて貰えばよかった。
確かに昔から歩いていたらいつのまにか知らない場所に着いていたことはあるけど、方向音痴ではないと思う。多分。

だめだ。戻ろう。

そう思って後ろを振り返ると、

ドンッ

と、誰かにぶつかった。

「あっすすすいません！！」

？「あっ！すいませ…あれ？」

え、

この前の…イケメンさん…？