恋をしました【大橋和也】 (ページ8)

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？「あの、どうしました？」

…うわぁっ！い、イケメンに話しかけられた…

「あっ、あの、、この辺にスーパーってありますか…？」

ああぁ、緊張してまたもやどもってしまう…。

？「あぁ、スーパーやったらすぐ近くにありますよ、案内しましょか？」

か、神様が現れた。イケメンな上に優しい…。

「い、いいんですか！？ありがとうございますありがとうございます！！」

？「いえいえいえいえ！いいんですよ！」

そんなに頭下げないでください！、と言ってくれるイケメンさん。本当にありがとうございますイケメンさん…！このままだと路頭に迷うところだった…！

イケメンさんとならんでスーパーに向かって歩き始める。

？「…迷子、ですか？」

…多分、イケメンさんはまさかそんなことはと思ってるだろう。そりゃそうだ。いい年した女が迷子なんて…

「そ、そう、です…引っ越してきたばっかりで…スマホ忘れて…気付いたら人気のない場所に…」

ああああはずかしい、何歳だよ私！！

？「えぇっ！散々やないですか！」

イケメンさんは少し笑いながら心配そうに言った。

「そうなんですよ…」

そして世間話を話しているとスーパーについた。

？「着きましたよ！あ、帰り方分かります？」

そんなことまで心配してくれるなんて…初対面なのになんて優しい人なんだ…。

「帰る道覚えてるので大丈夫です！本当にありがとうございました！！」

？「ほんまですか？」

「はい！」

来た道はしっかり覚えている。はず。たぶん。

「あ！すみません！ちょっと待っててください！」

？「？」

ーーー
ーー
ー

「すみません！お待たせしました！これお礼にどうぞ！」

案内してもらったお礼に缶ジュースを買ってきた。

？「えっ！ええのに！ありがとう！」

イケメンさんは大きく口を開けて笑った。

「いえ！ほんとにありがとうございました！」

？「いえいえ！ほな！」

と言ってイケメンさんは歩いて行った。

今日はイケメンと美女とよく話す日だな…。

結局、イケメンと横を歩いていたため緊張して帰り道を覚えていなくて、偶然見つけたバス停からバスで家まで帰った。

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『丈くん、なんかあった？？』

と、LINEが鳴った。
迷子の女の子を案内しとった。という文と缶ジュースの写真を送ると

『えぇ～！やるやん丈くん！』

と返ってきた。

缶ジュースを一口飲むと優しい味がした。