恋をしました【大橋和也】 (ページ18)

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大橋くんに連れられて来たのは、ショッピングモールから15分ほど歩いた場所だった。

「バスケットコート？」

そこは、公園の隣にある小さなバスケットコートだった。小学生の子たちが4、5人いる。

子供達「かずや！やっと来た！なにしてたん！！！」

すると子供たちが大橋くんの元に走って来た。

子供達「あれ？？誰～！？カノジョ～！？」

子供達は私を指差しながらわいわいとはしゃいでいる。

カノジョ…？わ、私のこと！？

「ちちちちがいます！！！」

ああああ焦って全力で否定してしまった…

大橋「俺の友達や！お姉さんに迷惑かけなや～！」

大橋くんは男の子の頭に手を優しくポカッと乗せた。
どうしよう、全否定したの嫌に思ったかな…？大丈夫だろうか、

大橋「俺、たまにここ来て子供達とバスケしてんねん！」

私の心配は他所に、大橋くんは私に向き直ってそう言った。

大橋「あせや！！さっちゃん今日誕生日やんな？」

さっちゃん「えっ…？あっうん！！」

大橋くんに「さっちゃん」と呼ばれた女の子は小学4年生位の控えめそうな、可愛らしい女の子だった。

大橋「おめでと～う！これ、どーぞ！」

大橋くんは綺麗に包装されたプレゼントを、「ハッピーバースデイトゥーユー」と歌いながらさっちゃんに渡した。周りの子も大橋くんにつられて歌っている。

知り合いの女の子って、さっちゃんか…。
なぜか少しホッとした。

大橋「これ、お姉さんも一緒に選んでくれたねんで！」

さっちゃん「あ、ありがとう！かずやくん、お姉さん！」

さっちゃんは、顔を赤くしてあどけない笑顔で言った。

大橋「どういたしまして！」

「どういたしまして…！」

素直な感謝の気持ちを伝えられ、すごく嬉しくなった。

大橋「よっしゃ！じゃあみんなでバスケするか！」

大橋くんの言葉に子供達は「おぉー！」とコートに走っていった。

大橋「天野さんも一緒しよ！」

「え、わ、私もいいと…？でも私運動苦手で…」

大橋「もちろん！大丈夫俺もめちゃくちゃヘマするから！」

大橋くんはあっはっはと笑いながら胸を張って言った。

「ふふっ、じゃあ私も混ざろ！」

それから夕飯時になるまで私達はバスケをした。

大橋くんは子供達に混ざって、みんなのお兄ちゃんみたいに楽しくバスケをしていた。

スポーツをしている大橋くんはすごくキラキラしていた。