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女生徒「あんた、まじうざいねん」
中庭からそんな声が聞こえてきた。3人くらいの女生徒が誰かを囲っている。修羅場だ…そう思いチラッと見ると、
言われていたのは秋月さんだった。
(えっ…？！秋月さん！？)
何で秋月さんが…！？
女生徒「大橋くんがあんたのこと気にかけんのはあんたが幼馴染やけん、その他の気持ちはないんよ、分かっとる？」
凛葉「…」
(…？大橋くんのことが好きなのか。そういえば転校初日、秋月さんが『色んな子その気にさせて…』みたいなこと言ってたな…)
女生徒「っ…なんや、その目は！」
女生徒の1人が秋月さんの髪を引っ張った。
「ちょ、ちょっと！！！」
女生徒、凛葉「！？」
あ、、つい間に入ってしまった。でもこんなこと見過ごせない。
女生徒「…は？何、誰やお前」
私より少し背の高い、3人の中の主格っぽい女生徒は秋月さんの手を離し、私に詰め寄ってきた。
女生徒「ねえ、こいつ転校生やない？」
女生徒「あ、あの大橋くんに話しかけられて勘違いしてそうなやつやん」
3人は笑いながら私が後退りをするたびに詰め寄る。
凛葉「ちょっと！天野さんに手出さんどって！！」
女生徒「は？元はと言えばお前が大橋くんに手出すけんやろ？どーせ、大橋くんのこと騙しとるんや
「秋月さんはそんな人じゃない！！」
は？」
凛葉「っ…」
「秋月さんは優しいよ！！！
それに、秋月さんにいじめみたいなことしても大橋くんに好きになってはもらえん…
…と…思います…」
はっ、、と思った時には既に遅かった。カッとなってやってしまった…。
でも、間違ったことは言っていない。まだ少しの間しか一緒に行動してないけど、秋月さんがそんな人だとは思えない。
女生徒「っ…！！！このッ！！！」
女生徒の主格の顔がみるみる赤くなっていく。
そして
女生徒の手が私の頭上にあった。
殴られる……！
そう思った時、
大きな手が女生徒の手を止めた。
？「なになってんねん」
聞き覚えのある声がした。
「……ふじわら…先輩…？」
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作者名：あきら | 作成日時：2020年7月21日 22時
