はじまる、恋。４

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──ヴヴっ、









色々あった北海道から東京へ戻ってきて

久しぶりのオフで
家で掃除やらをしていると、携帯が震え






”なんしてんの？”

って。

一言のみのメール受信。








”家にいますよ〜”

って、早速返信すると

”今から迎え行くから準備しといて”

って。









「えぇっ？！」








急すぎる。ほんと急。いつも急っ！！！









バタバタと急いで掃除を終らせて、とりあえずシャワーを浴びて身支度を整えた。








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──・・・




もうだいぶ陽も沈み始めて
なんとなく寂しい気持ちになる瞬間。


自分のマンションの目の前でボーッと北山さんを待っていた。






北山さんに会うのは、北海道のライブ以来だから四日ぶり。

東京に戻ってきてからも、連日仕事が立て込んでたらしくて全然会えなくて

私もこの四日間、仕事をしながらも北山さんのことを考えることもあった。





会いたいなぁ、って。






会いたい、って気持ちになれてる自分に安心してたりして。









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──ププッ、





そんな事を考えていると、道路の向こう側に車が止まっていて
北山さんがクラクションを鳴らしていた。









「おつかれ」





バタン、と乗り込むと
久しぶりの北山さんの笑顔にキューンってなった。

ま、久しぶりっていってもたった四日ぶりなんだけどさ。









「おつかれさまです、久しぶりですね」


「おう、元気してた？」


「ん〜まぁ、ぼちぼち。
北山さんはお仕事忙しそうですね？」


「ん、まぁぼちぼちな。」








何となく久しぶりの二人っきりの空間に
お互いぎこちない会話をギクシャクと。

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