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「ジミンくん、ひとついい？」
『ん？』
「なんで隣にいるのにリプライしてくるの？」
チューハイの缶を、音がしないように静かに置いた。
それからジミンくんを見つめる。
とろんとしたジミンくんの瞳が、同じように私を見つめ返す。
…かわいい。
『…だって、せっかく送れるのに、もったいないから、』
いい感じに酔いも回り、ジミンくんの口調はいつもより砕けた。
何でそんなことを聞くんだと言いたそうにジミンくんがじっとこちらを見つめている。
…ジミンくんの中の「当たり前」が分からなくてこわい。
「…あ！そういえばジミンくんって海が好きなの？」
『…え、何で？』
「ツイッターのプロフィール画像海だったから、好きなのかな？って思って」
『ああ、あれか！うん、好きだよ。あれね、地元の海なの。きれいでしょ？』
「え、ジミンくんが撮ったの？すごい綺麗だね！…いいね。私も海好きだよ」
私の言葉を聞いて、ジミンくんが驚いたような顔をする
『そうなんだ！それは知らなかった…！』
「うん。いいよね、海って」
『褒めてもらえて嬉しいな。自分のことじゃないけど、自分のことみたいに嬉しい！』
へへ、と笑うジミンくんは照れ臭そうだけどどこか誇らしげにしている。
本当に小さいことだけどジミンくんのことをまたひとつ知ることができたようで私も嬉しくなった。
そのままジミンくんを見つめていると、ジミンくんが持ってきたリュックの中からリングノートを取り出した。
そのまま広げたノートに何かを書き始める。
「わ、なんかいっぱい書いてる。大変そうだね、大学の課題か何か？」
チューハイを飲みながら、ジミンくんに問いかける。
『ううん、違うよ！知らないことがまたひとつ分かったから！』
その言葉に少し嫌な予感がして、恐る恐るノートを覗き込む。
ノートにびっしりと書かれていたのは、…全て、私に関する情報。
…いや、これは見なかったことにしておこう。
さっきのも、聞かなかったことにしておこう。
『海がすき、…あ、缶チューハイはレモン味を迷わず選んで飲んだ、っと！』
だって目の前にいるジミンくんは今までに見たどの瞬間よりも生き生きしていて幸せそうに見えるから。
…気を紛らそう。
そう思って、スマホのロック画面を見ると、ジミンくんが私に送ってくれたリプライの通知が目に入る。
“ すき “
…いつもと変わらない内容のリプライ。
それなのに、これを見た私の胸はなぜかドキドキとうるさいのだった。
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でんでんむし - ももじりさんこんばんは！ももじりさんのお話が本当に大好きで、Twitterでまたフォローさせていただけて嬉しいです！！ (2020年6月12日 23時) (
レス) id: 230413347f (このIDを非表示/違反報告)
GUMINN - えっ、、面白いですぅぅぅｗｗ！ (2018年8月31日 21時) (レス) id: 241ddcba8e (このIDを非表示/違反報告)
なたり(プロフ) - 待ってましたよ！！！！！！アーーーー嬉しいーーー！！！ (2017年7月13日 8時) (レス) id: 1b6cb27a2b (このIDを非表示/違反報告)
シータ(プロフ) - ついった見ました(>_<｡)ごちゃごちゃ言う人に負けないで下さい！私はuさんの言葉選び大好きです。これからもずっと応援していきます。 (2017年7月10日 8時) (レス) id: 3272cb3d8e (このIDを非表示/違反報告)
朝夢@あむ(プロフ) - ジミンちゃんが可愛すぎてドキドキしっぱなしです!!更新頑張ってください。 (2017年7月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 1a0bea6900 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：u | 作成日時：2017年2月14日 20時
