傑と その3 ページ12
A「ね、それだけは破らないで。本当にやめて。傑にそんなことさせたくない。今回の件は全て私が悪いの。私のわがままだから、私が弱いだけだから、だから、傑はこれ以上悩まないで。」
傑「…ははっ、君は自分自身がそこまでになっても、他人のために、身を賭して…結果として呪霊を、非術師を許すわけだ。」
A「…許してるわけじゃないよ。だけど、傑いつも言ってるじゃない。呪術師は非術師を守るためにあるって。…傑だって、自分自身を犠牲にして、戦ってるじゃん。私知ってるよ?傑が呪霊を取り込んで球にしたあと、その球を飲み込んでると思うけど、その時の傑の顔すごく苦しそうだよ。味まではわかってあげられないけど…っ、傑…?」
その時、また私は彼に抱きしめられた。傑の顔が見えなくてどうにもできない。
…もしかして、知ったかぶりをして怒らせてしまったかもしれない。それならば、謝らなければ、と思い、口を開こうとしたら、彼のほうが先に口を開いた。
傑「…君は、自分が思ってるより、優れているよ。人間性も、呪術も。」
その言葉を聞いた瞬間、どこかで抑えていた感情が溢れ出し、涙が止まらなかった。
A「…なんで、なん、でっ…」なんでわかるの、そう伝えたかったけど、涙も止まらず、嗚咽してしまい、うまく紡げなかった。
傑「Aがとった行動の理由は、なんとなく察してる。そんなに思い詰めなくても大丈夫。…もっと自信持ってほしい…。」
…それは、傑もなのに。傑だって、あの件以来悟との任務が少なくなって、自分がいなくたって、悟は一人で最強だから、なんて思ってるくせに。傑だって、もっと自信持ってよ。
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てんぎつね。 - この作品最高すぎる…!これが求めていた友情だ…! (2021年8月1日 10時) (レス) id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう(プロフ) - はるさん» その通りです…。ご指摘ありがとうございます。謝った情報を拡散させないよう、今後設定を練ります。ご指摘、本当ありがとうございました。 (2021年3月14日 11時) (レス) id: 34fd76ba58 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 伊地知さんさしすの二つ下なので車運転できないと思うんですけど (2021年3月12日 20時) (レス) id: d709936c59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:〇こんぺいとう | 作成日時:2021年2月6日 17時