真実 ページ49
悟「…わかった?俺が言いたいこと」
傑「……ありがとう、悟…!」
悟「ふっ、貸し1つな」
傑「A…!」
A「お兄ちゃん?どうしてそんなに…っ」
ふわっとお兄ちゃんの体温に、匂いに包まれる
傑「…A、今から言うことは本当のこと、だから」
A「うん…?」
傑「…私とAは…兄妹なんかじゃないんだ…」
A「………ぇ?」
傑「…私たちの両親はね、不妊治療をしていたんだ」
傑「だけれど子供ができなかったんだ、だから私を養子として迎えたんだよ」
A「…お兄ちゃんは…血が繋がってない…?」
傑「…あぁ、Aは両親と血が繋がっているよ」
A「…不妊治療が成功したってこと…?」
傑「…あぁ」
傑「私がAたちとの連絡を途絶えさせたのは…これが本当の理由…なんだ…」
A「…ばか…」
傑「…」
A「お兄ちゃんは馬鹿だよ…!!!」
傑「…!」
A「お兄ちゃんは血が繋がってなくたって本当の家族だよ…!!お母さんたちだってお兄ちゃんの事大好きだったもん…!!」
傑「…A、」
A「私は、お兄ちゃんがお兄ちゃんじゃなくても…ずっと…ずっと…」
傑「…A…」
すっと人差し指で伝う涙を拭ってくれる。
傑「…その涙は、どんな涙…?」
A「…っ、お兄ちゃんが馬鹿だから、呆れたの」
傑「…私には内緒にしないでほしいな」
A「…へ?」
傑「Aが言わないなら、私から言うよ…?」
A「…っ?」
耳元ですぅっと息を吸う音が聞こえた。
傑「…好きだよ、Aが」
A「な、な、なんで……!?」
傑「Aは…?私のこと、どう思ってる?」
A「…そ、れは…」
傑「私にくれる?Aからのプレゼント」
A「!!曲、聴いてくれてたの…?」
傑「悟が教えてくれたんだ」
悟「そうだよ〜傑がダメダメだったから俺がサポートしたってわけ」
A「…っっ…恥ずかし…」
傑「顔、隠さないで」
A「っ…」
傑「Aは、私のこと嫌い…?」
A「っ、意地悪…!」
傑「ははっ、もう抑えないよ」
A「…っ、好き…だよ、傑のこと…」
傑「…っ!!」
悟「Aちゃんの方が上だったな、それじゃもう僕は行くよ〜お二人さんごゆっくり〜」
傑「…A、キス…してもいいかい…?」
A「っ…、」
こくっと頷きそっとお兄ちゃんに顔を近づける。
私たちは目を瞑り、薄く開いた唇から漏れる甘い吐息を飲み込んだ
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かしわもち - はぁーーわわ、夏油さん王子様、王様、大王様、天使様、神様、仏様、大仏様。(;´Д`)ハァハァ (2022年11月28日 11時) (レス) @page50 id: b0321227c9 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう(プロフ) - 新高1年生さん» 返信遅くなりました…!ありがとうございます!!最後まで精一杯書かせて頂きますね! (2021年3月25日 5時) (レス) id: 34fd76ba58 (このIDを非表示/違反報告)
新高1年生 - 夢主がとても優しいくてかわいそうで涙が出てしまいました。この小説を書いてくださりありがとうございます。続きも楽しみにしています。 (2021年3月18日 23時) (レス) id: 288d72427d (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう(プロフ) - honinさん» うわ〜!!嬉しいです!!ありがとうございます!!最後まで頑張りますね!! (2021年3月16日 16時) (レス) id: 34fd76ba58 (このIDを非表示/違反報告)
honin - すごく面白いです!更新ゆっくりでもいいですから頑張ってください! (2021年3月15日 15時) (レス) id: 3840a519e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:〇こんぺいとう | 作成日時:2021年2月15日 0時