『無能』 (ページ3)

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ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ…ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ…(ｶﾁｯ

久しぶりな夢を見た気がする
内容は覚えていないけど

今日もまた同じような1日が始まる

軍服に着替え、廊下に出る

食堂に近づくにつれて喧騒の激しさが増す

ｶﾞﾁｬ

zm「ﾁｯ…なんや無能か」
sha「なんで無能が食堂来とんねん」
『えっと…朝食を貰おうと思って…』
ht「無能に食べさせる飯ないから」
『…はい』
kn「用済んだならさっさと帰れや」
shp「今だけはクソ先輩に同意っすね
　無能先輩のせいで飯まずなります」
『…失礼しました』

ｶﾞﾁｬ

『…しゃーない城下町行くか…』

ｶﾞﾗｶﾞﾗ
ﾋﾟｮﾝ
ｽﾀｯ

自室の窓から外に飛び降りるのも幹部に見つからない為
…いつの間にか慣れたものだな

城下町に辿り着くと、多くの人が声をかけてくれる

mb1「Aちゃん！今日は林檎が採れたてやで！
　甘くてアップルパイにピッタリ！」
『そうなん？じゃあ3個ちょーだい！
　アップルパイ作ったらお姉さんにおすそ分けするわ！』
mb1「ほんまAちゃんお世辞うまいな〜
　お姉さんの歳ちゃうやん！
　半額にしちゃう！」
『いやお世辞ちゃうよ！
　ほんま優しいお姉さんや〜』

mb2「おおAちゃん！
　この前はありがとうな！」
『もう腰大丈夫？
　あんま無理せんとってな！』
mb2「お陰様でバッチリや！
　手伝ってくれたお礼や
　タダで受け取れ！」
『これ野菜やん！ありがとう！』

そんなこんなあって、
軽くご飯の材料を買うだけの筈が
山盛りの物品が腕の中にあった

城下町の皆と別れ、
部屋の窓に向かって飛び上がり、そのまま着地

食堂を借り、軽食を作った
味はまぁ、普通だな