【ｄ！】サヨナラを告げるだけ (ページ9)

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七刻ページ9

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あの後ノンストップで書類をやり続け、残り数枚となった

ふと壁にかけてある時計を見ると、長い針が8時を刺そうとしていた

『こんな時間か……休憩するかな』

私は手を止め、万年筆を置いた

20時、ということは……幹部の皆は夕食を食べに幹部専用の食堂へ集まってる頃だろう

私は食堂に行くと幹部から冷ややかな目で見られるため部屋か街で食事を取る

今日は書類をしながら食事を取りたいから……自分で作るか

ついでにグルッぺンのブラウニーも作ろう

そう思ったならば行動に移そう

私は部屋に備え付けてあるキッチンへ向かった

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(料理シーンはカットします)

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ふぅ……何とかできたな

暫くお菓子なんぞ作っていなかったから、訛っているかと思ったが……

そう言えば、前にお菓子を作ったのは何時だったか

確かゾムの誕生日とかでケーキを作った…でもこれは……

何時の話だ？

いつの間にか私は皆から拒絶されていた

ならば何故そんなヤツがゾムのケーキを作れる？

…………これ以上考えたらダメだな

『気を取り直そう』

そう言い、自分の晩飯…オムライスを作ろうと冷蔵庫から材料を取り出そうとした

が

『あ、卵ねぇや』

どうやら先のブラウニーで全て使い切ってしまったらしい

城下町に買いに行こうか、いやでも卵を買っている所はすでに閉まっている時間だ

ならば……一般兵の食堂に行って卵を分けて貰いに行こうか

この時間だ、一般兵も食べてる頃だろうし食堂も開いてるだろう

それに、幹部もまだ食事を食べている時間だ、廊下で鉢合わせることも無いだろう

そう決めて、私はエプロンを外し

部屋を出た

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