【ｄ！】サヨナラを告げるだけ (ページ23)

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十九刻ページ23

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暗闇から這い上がる感覚

瞼を閉じているのにうっすらとした光が目に映る

そして隣で煩く鳴っているスマホ

目をゆっくりと開け、眠気眼でスマホの画面に指を滑らせ
アラームを止めた

スマホに映っている時間を見やると6時半と表示されていた

『……あ”ぁー…朝や……』

寝起き特有の気だるさからもう一度寝てやろうかと思ったが

今寝てしまえば昼過ぎまで寝そうな気がする為

布団をがばりと雑に引っ張り

ベットから立ち上がった

『ん〜……』

声帯から絞り出したような変な声をあげながら腕をあげて伸びをした

そして自室のソファーに座り込んだ

何時もなら着替えをして朝食を用意するのだが

如何せんやる気が出なかった

ふと私は思った

『……久々に幹部用の食堂で食べようか…』

ぽつりと呟く

私は幹部に嫌われている

だから幹部専用の食堂に行くと冷ややかな目で見られる

だが、病気が悪化して私は思った

皆に嫌われまくれば簡単に別れることができる、と

食堂に行き偉そうな態度を取れば

余計に嫌われるのではないか

時計に目をやると、長い針が７を刺そうとしていた

７時は幹部たちが食堂に集まり食事をとる時間だ

よし、そうと決まれば準備をしなければ

着替えをしよう

そして私はソファーから立ち上がり

クローゼットの扉に手をかけた

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最近更新してなくてすいません……┏○┓