【HQ】ネコさんのマネはキツネさんのマネになりました。

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「え、Aあそこのマンションで一人暮らしなん？！それやったらうちにいっぱい遊びに来たらええよ！」



双子と同じことを言う宮母の言葉に笑いながら、ありがとうと答えた。



「てかAここに住んだらええやん。部屋一室開いとるやろ」



侑の爆弾発言に、宮母は「アホ！年頃の女の子をこんなあほ息子2人おる家に住まわすか！Aの親に申し訳ないわ！」と正論で返した。



「でもなんかあったらうち頼るんやで。おばあちゃんち近い言うてもうちの方が家近いしな」



久し振りの宮母のご飯と暖かい言葉に胸がいっぱいになりながら、ほんまありがとう、頼らせてもらう、とAも甘えさせてもらうことにした。



「でもA、小さい頃から可愛かったけど、さらに可愛らしなったなぁ！」



「おん、ほんまかわええ」
「間違いないわ」



宮母の言葉に侑も治も同意する。



「ええ…そんなことないで、でもありがとう」



「彼氏とか向こうでできたりせんかったん？」



宮兄弟、特に侑が気になっていた質問を、突然母親がぶっ込んだ。なんでそんなことここで聞くねん！と思いながらもAの返答に固唾を飲む。



「いや、彼氏はおらんよ」



「彼氏、は、？」



Aの言い方が気になったのか、治が質問する。



「憧れの先輩がおっただけやで。付き合いたいとかじゃなくて、ただ、憧れ」



「えー！Aが憧れるほどの先輩なんや！どんな人？」



「んー…周りしっかり見てて、的確なアドバイスくれて、めっちゃ優しい先輩やで」



その先輩を思い出しながら答えるAを見て、侑は言葉を発せなかった。



「てか、Aどこの高校から来たんやっけ？」




治がご飯をかきこみながら質問する。




「音駒高校やで」

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