【HQ】ネコさんのマネはキツネさんのマネになりました。

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「な、なんやねん。あんたが悪いんやろ、私らの忠告聞かずにバレー部に媚び打ってるからや。ていうか私ら先輩やで口の聞き方気をつけや」



「うちは媚びなんか売ってへん。稲荷崎のバレーボール部を支えたくてやっとんねん。………あと、年上であろうと敬う必要のないやつに使う敬語なんかないわ」



侑はAの一人称が『うち』になってるのを聞き、キレた時一人称が変わるの昔から変わってへんねんな、とつい笑った。



「……調子乗んなよ…侑くんや治くんと幼馴染か知らんけどな、お前なんか宮兄弟の邪魔でしかないねん！」

「信介くんも言うとったわ、使えへんマネージャー入ってきて困ってるって！」



おいおいなにを勝手なことを言うとるんや、と思い侑が出ようとした。しかしその必要はなかった。



「…え、それって、北さんとか侑や治が陰口いうような人間っていうてるってことよな？」



「……………え？」



「いや、そういうことやろ？北さんが使えんマネージャーやわぁってうちのこと言うとったんやろ？うちが知ってる限りでは北さんはそんな陰口いうようなこすい人間ちゃうんやけどなぁ」



「………………」



数名の女子はなにも言い返せず、押し黙った。



「………そんなしょーもない嘘つくな。やることなすこと全部こすいねん。お前らが侑や治、北さんに迷惑かけてるってわかれへんの？…その3人だけちゃうわ、バレー部全体に迷惑かけてるねん」



「………お前らが今持ってるノートも、北さんが時間かけて作ったノートや」



女子たちは持ってるノートを、困惑した表情で見た。



「こんなしょーもない嫌がらせがなかったら、北さんのノートもビリビリに破かれることなかったんやで。これに懲りたらうちに二度と関わんな。さっさと去ねや」



これ俺が出る必要ないんちゃうか…？と思っていたそのときだった。



「クソ、腹立つ、お前なんか消えろ！」



1人の女子生徒がAに向かっていった。

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