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「な、何で笑うねん!」



「いや、面白いなぁ、思て。……侑は、あたしが前に言うた、「稲荷崎背負ってるって思ってる」っていうたの、嘘や思ってるんか?」



「いや、そういうわけではないけど…実際、音駒とかと仲良くしてるん見たら、なんかイライラした」



「…………あのな、私が1番応援してるんは稲荷崎やで?侑から見たら、音駒とも仲良くしてる半端者に見えるかもせん。でも、前にいうたように、実際私は音駒の試合見てる時も、ずっと盗めるもんがないかって姿勢で見てた」

「私はあんたらが勝ち進むことしか考えてへんで。稲荷崎のために何ができるか、それを1番に考えて行動しとる。……………多分やけど、侑が思ってる以上に、私稲荷崎のことめっちゃ好きやで」

「今度から寂しなったりしたら、私のこの言葉思い出し。私が1番稲荷崎を応援してて、大好きやってこと思い出し」



な?と言われ、侑は手で赤面した顔を抑えた。



「……………なんやねんお前、最強にかっこいいマネージャーやんけ…………」



侑のイライラは、マネージャーを取られるということに関してだけではなく、好きな人として他の男に触られるのが嫌だった、という理由も含まれていたが、そのもやもやも吹っ飛ぶぐらい、その言葉には大きな力があった。



「なんや、今気づいたんか!」



そう言って、Aは侑の頭をわしゃわしゃと撫でた。
侑はその撫でる手を掴み、自分の方に引き寄せ、抱きしめる。



「………A、ほんまありがと」



侑の消え入るような声を聞くと、Aは微笑み、侑の背中に手を回してポンポンと叩いた。



その瞬間侑はお風呂でのあの会話を思い出した。



〈え!!Aちゃんおっきいー!!!〉



Aの肩を掴み、ガバッと引き離すと、Aはどうした?と訝しげな顔をする。



「あ、あの、風呂は結構声響くから、気をつけた方がええぞ」



「……………え、なんの話…………???…………………………………………っっ?!?!??!?!お、お前聞いてたんか…!!!!!!!この変態!!!!!」



「は?!人聞きの悪いこと言うな!!!聞いたんちゃう!!聞こえたんや!!」




就寝時間の30分前にぎゃーぎゃーと騒ぐ侑とAの元に、北が来るまでそう時間はかからなかった。

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設定タグ:ハイキュー , 宮侑 , 北信介   
作品ジャンル:恋愛
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ちび(プロフ) - ひなこさん» コメントありがとうございます!その通りです!お恥ずかしい…ご指摘ありがとうございました! (2020年7月5日 14時) (レス) id: c0c643d2d0 (このIDを非表示/違反報告)
ひなこ - 12ページの角名くんのセリフ火のないところに煙は立たないが正しい言葉だと思いますよ、 (2020年7月1日 20時) (レス) id: 70a16b712e (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - リョンリョンさん» コメントありがとうございます!!もっときゅんきゅんできるように、更新頑張ります(*^^*)暖かいお言葉励みになります! (2020年6月6日 23時) (レス) id: c0c643d2d0 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - さむつむさん» コメントありがとうございます!クロは私的に女性に優しいイメージなので、そこを意識して書いてます笑 更新頑張ります!! (2020年6月6日 23時) (レス) id: c0c643d2d0 (このIDを非表示/違反報告)
リョンリョン(プロフ) - 初コメ失礼します!夢主が宮兄弟にまた会えるようにと思ってバレー続けてるとか普段強気なのにとても健気でかわいいです笑稲荷崎の宮兄弟と北さん推しなのでめっちゃ見ててキュンキュンします!!更新大変だと思いますが頑張ってください! (2020年6月6日 13時) (レス) id: 21731a0686 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちび | 作成日時:2020年6月4日 19時

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